俺が甘い物ばっかり食べている理由に、辛いものとか苦いものとかしょっぱいものとかすっぱいものが嫌いだからと言う理由も有るのだろう。
嫌いと言うか、辛いものと甘いものあるけどどうする?と聞かれたら甘い物。と答えるからなだけだが。
後は可愛い物と格好いい物なら、実はこっそり可愛い物も気になってしまうのも似ている。

つまり、つまるところ、とにかく俺とあの男では意見が合わない。お互い合わせようともしない。お互い文句ばっかり言っている、毎日こんな感じだ。それもこれもあいつが自己主張の塊だからだ。

だから俺が怒っている時、あいつは必ずと言って良いほど機嫌が良く、わざと俺をからかっては反応を見て更に楽しんでいる。

「おい」
「なんでしょう」
「ガムシロ、取って」

「三井さんガムシロ入れないと飲めないんだ、かーわいい」


耐えろ 俺


そんなこと言いながら、仙道は一向にガムシロを取ろうとしない。
俺はそれが無いとこのアイスコーヒーが苦くて飲めないことを分かっていて取らないし、取らせようとしない。
甘い物が好き、可愛い物も嫌いじゃない。
それの何が悪いって言うのだ、仙道が甘い物が嫌い、つーか何だかんだ何事も無関心なお前がどうやって俺に悪いって言えるのか。

そんなの個人の勝手だというのに。
興味のあるものは何ですか?と聞かれたら真っ先に「三井さんです」と恥ずかしげも無く答えやがるものだから、こちらとしては迷惑極まりない訳で。

束縛度でオリンピックに出れると思う程なのだ、この男は。


「三井さんにぃ、ガムシロがいらなくなったら」
「あ?」
「結婚しましょうね」
「…何バカ言ってんだか」
「俺と三井さんのスウィートライフです、楽しみだなぁ」


そう言って俺のアイスコーヒーにガムシロップをいくつもいくつも大量に流し込んでいく、あまりのことに俺はは口を開いたままそれを見ている。アイスコーヒーはガムシロップの大量投入によりカップから零れかけている。

だからこいつが嫌いなのだ。全く何を考えているってんだ。俺がこんな糞甘いもの飲めると思っているのか、


「…いらねぇよ」





.見世物ラブシーン






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初仙三です
なんかこんなのですみません!



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