俺は手に持っていた刃物をハンカチで拭いていた。
真っ赤な液体がべっとりと付いていて気持ち悪くなったからだ。
ふと足元を見るとさっきまで聞き苦しい雑音を発していたなにかが横たわっていた。
コレ、なんだっけな。
あぁ、思い出した。
コレが俺のすべてを奪っていったんだ。
家族も、仲間も、みんな。
だから壊してやったんだ。
そうすればみんな帰ってくる。
俺のところへ、帰ってきてくれるんだ。
足元のコレはびくりともしない。
だって俺がこの包丁でぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ………
って、してやったんだから。
あ、そうだ。
後片付けはしなくちゃいけないな。
縁寿にもいつも言っていたのにお兄ちゃんの自分が出来なくてどうするんだよ。
みんなもこんなところには帰ってきたくないだろうしな。
駄目だぜ、全然なってねぇな。
どうやって片付けるかな…
たしかこっちに…………あったあった。黒いポリ袋。
コレ、入んねぇなぁ。
分けた方がいいか。
ベト付く液体が気持ち悪いけど、しょうがないからソレを広げた。
せっかく包丁も拭いたけど、もう一度ソレめがけて振り下ろした。
(ビシャッ………)
ソレから飛び出している細長い部分と丸い部分を本体から切り分けた。
よし、上手く切れたな。
また汚いので汚れちまったな。
でもこれでポリ袋一枚に収まりそうだな。
袋を広げてソレを放り込んでいく。
ついでに包丁とハンカチも入れておいた。
ぴったり収まったので口を硬く結んだ。
これでやっと片付いた。
でも、誰も帰ってこない。
どうしてだ?
ああ!そうか、コレがここにあるからいけないのか!
ゴミ捨て場に捨てに行かなくちゃな。
さっきまで台風だったけど………あぁ、今はすごく晴れている。
綺麗な月や星だって出ている。
ちょうどいいぜ。運ぶか。
***
(ずる………ずる………)
重いな。さっきまではそうでもなかったと思ったんだが…
(ずる………ずる………)
外に出て、いったん足を止めた。
空を見上げると、本当に台風だったのかと思うくらい、綺麗に晴れていた。
きっと強い風が雲も吹き飛ばしやがったんだな、いっひっひ、やってくれるぜ。
さぁて、さっさと運んじまうか。
それにしてもこんなに綺麗な月を独りで見てるなんて、もったいねぇなぁ。
(ずる………ずる………)
あ、そうだ、ベアトはどこに行ったんだ?
さっきから全然姿を見てないけど………
あいつと見たら楽しいだろうな。
騒がしい奴だけど、一緒にいると楽しいんだ。
だけど、悪趣味だよな、あいつ。
(ずる………ずる………)
真里亞のこと好きだからあんなハロウィン用意したんだろうけど、あれはないよな。
ったく、殺してやりたくなったぜ?
だから……………
なのに……ほんと、どこ行ったんだよ?
(ずる………ずる………)
お、ゴミ捨て場だな。
ここにおいておけばいいのか?
……っしょっと。
これでみんな、帰ってきてくれるかな。
ベアトも、帰ってきてくれるよな………?
そうだ、みんなが帰ってきたときのために紅茶でも用意しておくか。
この眩しいくらいの綺麗な月を見ながらみんなでお茶するのも、悪くなさそうだ。
月夜の晩に
(今だけは、幻想の中で)
end
*あとがき
戦人視点で、ただ語ってるだけwツマンネwww
分かりにくいよね、分かりにくいんです←
マイワールド過ぎて読む人のこと全然考えてませんでしたサーセンw
むちゃくちゃ精神的に病んでます戦人君
憎んでる人を殺したって誰も戻ってこないのよ
殺してから気づいたって遅いのよ
やはりこういうのを書くときのBGMはデンカレに限ります。
なんかいつも以上に最悪でごめんなさいorz
誰かアドバイスちょうだいwwww
どうせ私にはお話なんてかけないのよッッ!!
さいならんらんらーん
めんごめんごw