父親に忍術と体術を教わってみて実感したもの。
それは自分は運動神経があまりないらしい。
「忍術はまぁまぁな線いってるのになぁ…」
なんて苦笑いしていた父親が目に浮かぶ。
両親共に忍なんだから運動神経遺伝しろよチクショー。
てゆーか、やっぱり忍になんてなりたくない。
アカデミーに通ってみて改めて思う。
忍という職業は凄い怖い。
人を殺すのは当たり前だし、殺されるのだって…。
しかもなんだ、ナルト達と同じ年代って。
死亡フラグ乱立しまくってんじゃねーか。
NARUTOの漫画、もうちょっと読んどけばよかった。
とにかく、忍にはなりたくない。
けどそれを両親がきっと許さない。
でも運動神経がない。
死にますね、普通に。
…ならば護身用の忍術は覚えないと。
というわけで図書館に来てみました。
…うん、図書館って凄い。
読みたい本ほとんどあった。
「…チャクラは刀やクナイなどの武器に付加することで、武器の威力を上げることができる…」
とてもアカデミー生が読むような本ではない事は知ってる。
この本、口寄せの術まで載ってるし。
口寄せかぁ…私もなんかの動物口寄せしてみたいなぁ。
たしか犬とかいたよな。
誰が口寄せするかは分からないけど。
「…ん?あれ?こんな本とったっけ…?」
数冊の本に混じった一冊が目に入る。
題名は…“伝説の忍術”…?
なんだそれ、忍術に伝説とかあんのかよ。
「…その男、万物の理を手中にせんと、死者の魂を利用し……死者を蘇らせる…?」
うぇ…つまりゾンビ?
そんな忍術はやだなぁ。
「…その女、チャクラを調整し、岩を破壊し地を裂く…」
…つまりバカ力ってこと?
チャクラをコントロールする事で一点集中するのか…私向きじゃないなぁ…。
「…その術、時と空間を繋ぎ、印のあるところへ自由に飛び回る…名を…」
―……“時空間忍術”
…時空間忍術、かぁ。
飛び回るっていうのはどういう事なんだろ。
印のあるところへ…あれかな、ようは口寄せと同じ原理?
そういえば、起爆札とか口寄せの術とかって文字が書いてあるんだよね。
それを媒体として火がつくなり何かが召喚されたり…。
…お?なんか思い付きそう。
つまりあの文字は忍術の術式…。
術式…思い付いた!
自分独自の術式を開発すれば新しい忍術つくれんじゃね!?
なんかこう…術式をいたるところに書いて罠張ったりとか、もしくは物に書いたり…?
結論:新術の兆しまでもう少し
(やばい私マジ天才)