「…で、あるからして…」
あぁ、授業なんてつまらない。
あぁ、眠い。
天気いいし、日が当たって気持ちいいし、なんか子守歌(イルカ先生の話)が聞こえるし…。
もういいや、寝ちゃおう。
「こらぁ!!お前ら!まだ授業中だぞ!!」
「へっ授業なんて面倒臭いもんやってられっか」
「そうだってばよ!」
………。
「だいたいイルカ先生の授業は分かり難くて理解できないん…」
「それはお前が聞いてないだけだろ!!」
ゴツン!
「いってーー!!?」
「なんでオレまで!?」
「キバ、お前もナルトと同罪だ」
………。
「オレはナルトほどバカじゃねぇぞ!」
「なんでそうなんだよ!?キバだってどうせ授業きいてねぇだろ!」
「はん!あんなつまんねー授業なんて聞くかよ!」
「開き直ってんじゃねーよ!」
「…お前らいい加減に…!」
ドカン!
「…してよ」
「ユウ!?」
イルカ先生が驚いてこっちを見るが気にしない。
私はもうキレたんだから。
「ナルトもそこのあんたも煩い。煩すぎて思わず炸力符投げちゃったじゃん。あんたらもう少し静かにできないわけ?」
「ユウ、なんか…目が据わってる…ってばよ」
「な、んだよこのアマ!」
「…もう一回喰らいたい?」
また炸力符をちらつかせれば、ナルトは怯えたように首を全力で横に振る。
しかし、もう一人の奴はそうも行かないらしいので。
「上等だ!テメエなめん」
ドカァン!!
まぁ、実力行使しかないわけで。
「ちょっ、いきなり…」
ドォン!
「おい!話をき」
ドカ!
「…逃げないでよ」
「逃げんに決まっ…ぅお!?」
ドン!!
「おま、無表情って!」
ドォン!!!
「分かった!オレが悪かったから───」
なかなかチョコマカと逃げ足の速い奴だったけど、当てられたから良しとしよう。
あとはかなり怯えてるナルトの処分は…と。
「…ナルト」
「は、はい!!」
「バケツに水いれて廊下で立ってなさい」
「はい!!」
「起きたらこいつにもやらせるから、こいつの分も用意してね」
「はい!!」
「…逃げたらどうなるか…分かってるよね…?」
ニッコリと笑って尋ねてみれば。
「は、はいぃぃぃ!!!!」
ナルトは気絶してる男の子を引きずりながら、半泣きで水を汲みに走った。
…よし、これで静かな授業になるな。
「…イルカ先生、授業続けてください」
「あ、あぁ…」
結論:安らかな授業(トキ)を
((邪魔するなら容赦はしない))
(…シカマル、ユウってさ)
(あぁ…オレの母ちゃんより怖い)