授業終わりの合図がなった。
追試の結果は…。
「うずまきナルト、奈良シカマル、佐々木ユウ、合格だ!」
「ぃよっしゃー!!」
「はー…やれやれ」
「よし、これで居残りはないな」
まぁ見事私らの作戦勝ちですとも。
ヨユーヨユー。
ナルトがボロボロなのは気にしない方向で。
「…くそっ」
「あーぁ、負けちゃったぁ…」
「…札は誰が持ってたの…?」
ふっ…可愛いヒナタの為なら教えてあげようじゃないか。
「札は私が持っていましたー」
懐から札を取り出すとサスケ君が悔しそうに呟いた。
「くそっ…最後の最後まで騙しやがって…」
「なに言ってんの。忍は騙し通すのが本業でしょ」
「そういうこった。ようはココの使いようだ」
シカマルも頭を指でコツコツしながら同意をする。
シカマルがあんなにずる賢いとは思わなかったよ。
「なぁ、オレの活躍見た?見た!?オレってばやっぱ火影になる男!余裕で追試合格ってばよぉ!」
「そのわりにはボロボロじゃねーか」
「まぁ札の事を隠し通しただけ凄いんじゃない?」
「ガァーーン!」
いやだってねぇ?
ナルトとかぽろっと本当の事話しそうで怖いし。
実は凄く冷や冷やしてたからね。
…まぁ、粘ったんだから褒めてやるか。
「…でもナルトも頑張ったよ。偉い偉い」
『!』
…なぜサスケ君以外固まる。
なにかしたかコノヤロー。
「…ユウが」
「笑った…」
おいそこのデブ。
私が無表情人間のように言うな。
「…私だって表情筋くらい使うよ」
「…ユウちゃんが笑ったとこ初めて見た」
「これはレアだねレア」
「やっぱオレ天才!活躍もするしユウの笑顔も引き出せるし!」
いやそれは関係ないんじゃないかな。
「バカモノ!成績悪い天才がどこにいるんだ!今回の追試はシカマルとユウがいたから合格したんだ。舞い上がるな!」
「えー…イルカ先生ってば厳しい…」
イルカ先生の言う事はごもっともだね。
これくらいで浮かれちゃ困る。
なんて皆で騒いでる間中、シカマルは意味深にサスケ君は悔しそうに私を見ていたのを、見て見ぬフリをした。
結論:こうしてチーム演習の幕は閉じた
((これで変なフラグがたったとか、もうどうでもいい))