図書館で調べたいことは調べ終えた。
あとは仮説をまとめて実際に発動させてみるだけだ。
…でも場所がなぁ。
家じゃせまいし…よし、探すか。
「遊び行ってきまーす」
「夕飯には帰ってきてねー」
「はーい」
まずは静かで集中できる場所を探さないと。
人が全然来なくて、目立たないとこ…。
そんな都合のいいとこなんか…。
「…あった」
家を飛び出し適当に走って約10分。
そんなとこにこの森はあった。
この森いいな。
静かだし、全然人来なそうだし…何より。
「…きれー…」
木がたくさんあって、草も花も色々なところに生えてて、空気はおいしいし、木漏れ日がキラキラしてて…。
こんな場所が近くにあったなんて、いままでまったく気付かなかったのが不思議なくらいだ。
「…この世界には、こんな綺麗な自然がこんなに残っているんだ」
前世の世界では、発展と楽を求めて森を切り開き、沼や池を埋め立て、自然を次々と壊していった。
「ここでは自然と共存してるんだね」
まぁ忍術って自然の力を借りてるみたいだし。
…っと、ぼーっとしてる場合じゃないな。
早くあの技ができるか実験しないと。
「えーっと、起爆札の術式は、チャクラを流し込むことで反応し発動するから…」
…とりあえず、起爆札の術式を紙に書いてみるか。
「…んーっと、ここをこうして…よし、書けた」
あとはチャクラを込めて…離れるだけ!
―…ドカァン!!!
「…できた」
どうやら術式が書ければどの紙でも大丈夫らしい。
なら特別な紙は必要ないってわけだ。
これならなんとかいけるかも…!
結論:兆候が見えてきた
(実現まで…もう少し!)