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(…何やってんだ、アイツら…。)


ある日の午後。シンタローは悶々と、妹、モモの部屋の扉を見つめていた。







数分前まで愛しい彼女の☆と部屋で平和にいちゃいちゃらぶらぶ至福の時を過ごしていたのだが、突然鳴り響いたインターホンによって、それをぶち壊される。

「シンタローさん、出なくていいんですか?」

見上げる少女は、☆。シンタローの溺愛する可愛い可愛い彼女だ。
☆はシンタローより一つ年下なのだが、幼い見た目故メカクシ団に紹介した時は…それはもう散々な言われ様だった。

「まさかとは思ってたけど…シンタローくんってやっぱりロリコンだったんだね!」

「シンタロー、誘拐は犯罪だぞ」

「ま、まあ、プライベートな事なんで俺は口出ししないっすけど…☆さん連れてアジトに来る時はパトカーとかに気を付けて欲しいっす」

「お前ら!予想はしてたけど酷くない!?」


…とまあこんな感じで。ちなみに、マリーには普通にドン引きされた。

初対面の時こそ弄られたが、☆自身も自分の幼い容姿はコンプレックスらしく、それからは☆のいない時だけシンタローが弄られるという陰湿なイジメに変わった。

とまあ、そんなことは置いといて。不思議そうに見上げる☆の頭をぽんぽんと撫でてやる。

「ああ、まあモモあたりが出るから大丈夫だ。」

「そうですか?それならー…」


安心した様にほっと溜め息をつく☆、相変わらず何してても可愛いなあと思っていると、突然ドタドタと廊下から足音が聞こえて…、

バンッ!

「お兄ちゃん!☆ちゃん借りるよ!」

「モモちゃん?」

「はっ!?え、ちょ…」


今しがた届いたと思しき小包を抱えたモモに、☆を拉致されてしまった。

そして今、一体この扉の向こうで何が…と居ても立ってもいられず様子を見に来た次第だ。

「☆ちゃん似合う!やっぱり可愛い!」

「も、モモちゃん〜、恥ずかしいよぉ…!」

「大丈夫大丈夫、あとちょっとだから!」

「…お、おい…モモ、何やってんだよ」

「お兄ちゃんうるさい!ちょっと待ってて!」


怒られてしまった。
モモの部屋にはどうやらエネもいるらしく、時折モモのスマホ越しに声が聞こえてくる。
☆とモモは同い年だからか前から仲が良く、たまに遊びに行ったりしているらしいのだが…いくら友達といえ、愛しい彼女との甘い時間を邪魔されては黙ってはいられない。

…しかし無断で部屋に入った日には…。

そこでシンタローは考えるのをやめた。

(情けねぇけど、待つしかないか…)
















はあ、と溜め息を吐いて、悶々としながら扉を見つめること役10分、意外にも早く扉は開いた。

なぜか誇らしげな表情のモモに背中を押されて来た、のは。


「じゃーん!☆ちゃん、可愛いでしょー!」



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