words
花瞼に恋

曇天を嘆いた花瞼(かけん)
ついに落ちた雨粒を拭う姿
僕は君に見惚れていたのです

水火も辞さぬ覚悟を
君の眸に見たその日から、
君を愛していたのでしょう


嗚呼君に、出会ったその日から
僕は夢を見るのです
丘に咲いた白い花樹の下
想いをすべて告げる淡い夢を
嗚呼君に、出会ったその日から
僕は傷を負うのです
花の馨り遠い星月夜には
独りの傷を裂かし酷く落とす

ただ陰で想うだけでは
想いは伝わらぬことなど
嫌でも分かっているのです

好きですと言えたのならば
どんなに僕の心は救われるでしょう

結果など、二の次だ
僕はただ君を愛すだけなのですから


嗚呼君に、出会ったその日から
僕は夢を見るのです
丘に咲いた白い花樹の下
想いをすべて告げる淡い夢を
嗚呼君に、出会ったその日から
僕は傷を負うのです
花の馨り遠い星月夜には
独りの傷を裂かし酷く落とす

曇天を嘆いた花瞼(かけん)
浮かれ烏にはなれぬ僕は
まだ夢を見続けるのです


2011.12.27
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