日記 | ナノ
◎もしも雨上がりの電車待ちのホームで設楽先輩と出会ったら

2012/06/29


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不機嫌な横顔。

駅のホームで見つけた同じ制服は、どこか危なげに白線の上に立っている。

吐く息も白いのにシャツとブレザーの上に何も着けていない。何が入ってるんだろうと思う薄いカバン。朝から天気予報は雨マークばかりだったのに,傘も持っているように見えない。柔らかそうな髪はくるくるとうねってあちこち跳ねている。

その指先、きれいな白い指が、トントンとリズムを叩いている。神経質な眉毛はぐっと寄ったり離れたり。




ヘンな人。



雨上がりの澄んだ夕暮れが私と彼の間をオレンジに染めていく。その赤くなった横顔から、なんとなく目が離せずにいた。



***

もしも設楽先輩と校外で出会ったらという妄想。

設楽先輩って一人で電車乗れるかしら。すごい改札口でビビーってひっかかってそうなとこしか想像できない。あとどの席座っていいかわからずボックス席を一人でゆったり使ってたらサラリーマンに咳払いされるか、ドアのところにちょこんと立ってるか。
そんなことを妄想してうふうふしてたら時間があっという間に過ぎていく…。

絵置き場に置くには背景があまりにひどいのでこっちにあげました。

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