裸にエプロンだってさ。
笑っちゃうね。
ほんと、笑っちゃうほど似合ってない。
―――けど。
そう思ってるくせに何故オレはカイジさんを解放してやらないのだろう。
現に今だって、
「っあ、やめろって…!」
「黙って…」
嫌がるカイジさんを強引に引き寄せては敏感なところを弄んだりしてる。
「っ、ほんと無理っ…っ、ん…」
カイジさんはもはや涙目だ。
その恥じらってる様子にそそられて思わず耳朶を食んでみる。
したらガクンとカイジさんの膝が崩れて、
「っ、は……ぁっ…」
「…!」
次の瞬間にはオレはカイジさんの身体を抱きとめていた。
「あっ…わり…、力が抜けっ…」
「や、いいよ」
「今どく…、んっ…」
「…このままでいい」
最初はほんのおふざけのつもりだったのに。
似合わないねって言って終わるはずだったのに。
「分からないものだね…」
「っふ、…ぁ、っん…」
「オレ、これ気に入ったみたい」
「ばっか…気に入るってねーよ…、っは…」
「ちょっと付き合ってくれる…?」
「や、ほんと無理…ぁ、や、っあ!やめっ…」
――――まさかこんなにハマるだなんて…(笑)
ぴったりくっついているからなのか、
はたまた裸にエプロンのみだからなのか。
カイジさんの体温がじんわりとまっすぐ伝わってくる。
オレの身体は既に熱かったけれどそれはカイジさんも同様だったようで、
「あ…しげる…っ…」
「っ……」
ーーー無意識に脚を絡めてくるものだから。
オレもいつも以上に煽られてしまって、
「っ…いたッ……」
「カ…イジ、さん…」
こんなこといつもは絶対しないのに、
エプロンから少しはみ出てるピンク色の突起に強めに噛みついてしまったり。
そのせいで苦痛に歪んだカイジさんの顔にこともあろうかときめいたり…
早い話が欲情していた。
「…指イれるよ」
「っ、まだ、待っ…」
「…待てない」
つぷり。
指の先だけカイジさんのナカに入れる。
「……ん、っ…」
「熱…い…」
エプロンから大胆にはみ出した太ももはじっとりと汗をかいていて、視覚的にかなりクるものがある。
膝の上に座らせて軽く揺さぶると、
「や、…は…ぁっ……」
それだけでカイジさんはイきそうになっている。
そこがまた可愛い…と思う反面やはりいじわるしてみたい気持ちもあったりして、
オレの中にあった嗜虐心ってやつが大いに擽られるのだった。
だから試しに膝を少し曲げていいところに押し当ててみる。
これでカイジさんがどう反応するのか見たかったのもあって。
したら、
「〜〜〜〜っっ…」
これは期待通りというか。
むしろ期待以上のリアクションをされてしまった。
感じすぎて声が出ないカイジさんとか…
すごく、いいと思う。
布一枚を隔てて与えられる快感は少し強すぎたようで、カイジさんはそれは苦しそうにイくのを耐えている。
「気持ちいい…ですか…?」
「はっ…?全然…違う…けど…っ」
「…そう。なら…」
「っあ、あぁ……っ!」
「これでも…気持ちよくならない…?」
「気持ち…よくねぇ…ってば…っ」
カイジさんときたらこの状況下でもまだ素直になれないよう。
まったく強情な人だ。
でもオレはこんなカイジさんが好きなわけで、
ますます欲情するし。
更に言ってしまえば、そう…
服従させたくなる。
もっとひどいことして傷つけてそのあと甘やかしてみたい。
そうすればカイジさんはそのうちオレなしではいられなくなるんじゃないかなんて、
実は少し期待してたりする。
それを実行するのはまだ先になりそうだけれど。
「カ…イジさん…」
「ん…ぁっ…」
「すごい…ここぐちゃぐちゃ…」
「……っ」
「愛してる」
「っあぁ…、ぁ…!」
一呼吸おいてからカイジさんは尿道から精液を吐き出した。
オレは咄嗟に手でもってそれを受け止める。
だって溢したら勿体ないと思わない?
「…いっぱい出たね」
「そういうことは言うなよなっ…」
「何故?」
「はっ…恥ずかしいだろうが…っ!」
この期に及んでカイジさんはまだ照れている。
それを眺めてたら不意にきゅん…と息子が痛くなった。
でも、
この甘い痛みは決して性病の予兆なんかじゃなくて。
強いて言えばカイジさんへの恋心なのではないかと、
今にして何となく気づく。
カイジさんの似合わない裸エプロンにそそられてしまったのも、
恐らく“そういうこと”なのであって。
だから、
「もうこれ脱ぐ…っ」
「ダメ」
「…へ?」
「脱ぐなって言ってんの」
これもまだまだガキなオレからの愛情表現だと思って……
受け止めてやってよ。
というか、
絶対必ず受け止めさせてみせるけど。
Jul. 13, 2013
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