40度のお湯が理性をドロドロに溶かしていく。
ヤバい。
脚に力が入らない。
────喰われる。
それはカニバリズム的な意味じゃなく、
つまり性的な意味で。
「んむっ……!」
アカギのくちびるが首筋を丁寧になぞっていく。
……それだけでもヤバいというのに。
アカギのくちびるは少しずつ下がっていって、
ついにぷくりとした胸の突起にまで辿り着いてしまった。
もはや出しっぱなしのシャワーが勿体ないとか考えられる状況じゃ、ない。
「うっ……!」
自分でも色気がない喘ぎ声だと思ったけれど。
アカギはそれを「カイジさんらしくてイイね」とか言って気に入ったようだった。
天才の考えることはよく分からない。
────そうぼんやり思考を巡らせていると。
「集中」
意識を奪われそうなくらい、熱いキスをされて……
それこそ身体がイかれるくらい深く突っ込まれてしまった。
こんな恥ずかしい体勢なのにアカギがこっちをジッと見つめ続けるから、いい加減アタマがどうかしてしまいそうだった。
そんなオレの意識を現実に引き戻すかのように、
シャワーでびしょ濡れになったアカギの髪先から透明な雫がポツンと落ちてきた。
それを舌先で舐め取ってみたら、
お湯に味なんてついてるはずないのに。
遠い昔に食べたブルーベリーのような甘酸っぱさが舌に広がった。
魅惑のブルーベリー・シャワー
Aug. 20,2012
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