歳をとると普通おなかがポッコリ出たり髪が薄くなったりするだろうに。
平井さんと赤木さんにはそれがない。
むしろ上手に年を重ねてるように見える。
ただ、
「おらカイジ、オレから目を離すんじゃねぇ」
「こっち見てくれないと痛くするぜ…?」
―――こういうとこだけはホント子供っぽいと思う…。
2人とも。
「すげぇな…3本入った」
「4本目はオレがイれる」
「何言って。オレの役目だ」
「お2人ともっ…やめてくださいって…」
必死で懇願したところで状況が改善されないのはオレとてよく分かっている。
それでも乞うようにすがってしまうのは、
オレにもなけなしのプライドがあるからだ。
でも最早2人にはオレの哀願が届いていないよう。
平井さんと赤木さんときたらまるで競うかのようにオレのことをイかせようとするのだから。
「ホントにっ…ヤバいですってばぁ…」
涙目で強く訴えるも。
「クク…そそるわ、お前さんの泣き顔は」
「同感だな…」
まったくの逆効果で…。
まぁ、
勧められた酒を疑いもせずに飲み干してしまったオレも注意が足りなかったけれど。
ああちくしょう。
マジ、
「やっ、っう……ぅ!」
―――洒落になんないって…!
◇◆◇◆◇
「ふ…こんなやらしい身体になっちまって…」
「クク…オレらがきっちり責任とってやらねーとなぁ…?」
「ちょっと……!」
「お、まだ口きく体力あったんか」
「さすがオレのカイジ」
「は?オレの、だろ…?」
「いえ。オレの、です」
少し若い声が割り込んできた。
この声の持ち主をオレは知っている。
「も……りたぁ…?」
「カイジ…」
やっぱり。
森田だった。
シーツを噛んでいた口を開けて森田のことを何度も呼ぶ。
「森田ぁ…来てくれたんだなっ…、っう…」
「あぁ…。わ、こんなに濡れちゃって…」
森田はオレの身体をじぃっと見つめてくる。
下だけ脱がされてる格好ゆえの恥ずかしさがオレのことを襲った。
でも今は正直、助っ人が来てくれた安堵の方が強い。
後ろを指で解されすぎてて、いい加減に脚を閉じたかったから。
なのに。
救世主だったはずの森田は、
「カイジ…ヤバいよ。エロすぎ…」
あろうことか背後から手を回してオレの息子さんを強く擦りあげてきたのだった。
「だろ?カイジは調教しがいあるよなぁ」
「可愛いしな」
「ホントに」
「え、ちょ、待っ…!」
いやいやいや!!
ここはアレじゃん。
オレが無事に救出される流れのはずじゃんっ…!
なのになんで、
いつの間にか森田まで加わる感じになってんの…!?
「森田ぁ…っ」
「可愛い、カイジ」
ちゅ。
髪の毛を掻き分けて耳朶にキスをされた。
そのまま甘く歯を立てられ、
「んぅっ…!?」
予想だにしなかった喘ぎ声が漏れてしまった。
「こんなにこなれちゃって…つらかったでしょ」
森田の優しげな声が、
今はすごく恐く感じる。
「そーいや、そろそろ尻だけ弄ってんのも…なぁ?」
「あぁ…もういっか」
「お2人ともだいぶ頑張りましたね」
誰かがオレの身体をひっくり返した。
「っ、むぅ…」
途端に視界が広く明るくなって3人の顔が改めて見えた。
「カイジよ」
まだスーツを着たままだった平井さんと赤木さんが、顔を寄せてきた。
「お前さんは誰のを突っ込まれたい?」
重みでベッドがギシリと揺れる。
「誰からも嫌ですっ…!」
「素直じゃねーなぁ…」
赤木さんの濡れた指先が口の中に入ってくる。
そのまま這い回るものだから下手したら噛んでしまいそうだ。
「っぐ……!」
「カイジの舌は柔らかいな」
「そして甘い、だろ…?」
「銀さんってば…」
3人の和やかな雰囲気に一瞬助かるかもと期待する。
しかし、
それで済むはずもなく…
「うーっ…!」
いきなり固くて熱いのが侵入してきて危うく漏らしそうになった。
「くそ、可愛いなお前さんは…」
「あ、赤木さっ…、ん…!」
同時に胸の突起を弄られる。
これは森田…?
「敏感だねカイジは…」
森田だった。
平井さんは、オレの涙でぐちゃぐちゃの顔を満足げに眺めている。
かと思えば気紛れに髪を撫でてきたり。
耳朶に津液を絡めてきたり…
「あ、っん、あぁ…!」
「クク…感じてんな…」
激しく揺さぶられ、身体の奥が痺れる。
自然と爪先が突っ張った。
ちゅくちゅくと液体が溢れる音がする。
「も、ぅ…無理…っ…!」
赤木さんの手を掴む。
「くそっ……3人ともだいきらいっ…だっ…!」
声を絞り出すと同時に、
最高に気持ちいいところに到達した。
「オレたちはカイジが大好きだけどな…」
「好きだからいじめちゃうってやつだな」
「まさにそれですよね」
言ってろ…。
オレは騙されないからなっ…!
たとえ身体中に刻み込まれた3人からのいくつもの愛撫の痕が、
どんなに疼こうとも…!
Dec. 12, 2012
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