どないしよ〜〜!!


あれから、かいちょーはおれが泣き止むまでずっと抱きしめてくれて、落ち着いたところでソファーに座って話し合うことになった。


「お前は、他人にそういう目的で触られるのが駄目なんだな?」
「うん、さっきみたいに抱きしめられるとかなら、仲の良い人ならだいじょーぶなんだあ。あんまり知らない人とかに抱き着かれたら、気持ち悪いんだけどねー」
「そうか…。ちなみにキスはどうなんだ…?俺、返事される前から結構してたろ、お前に」
「うん。最初はちょーっとねえ」


笑いながら言ったら、かいちょーズーンって落ち込んじゃった。あは、かわいー。


「でも、それも本当にちょっとだったんだあ。しかも途中から全然気持ち悪く無くなって、今はかいちょーとのチューすごいきもちーよ。…そうだなあ、おれがかいちょーのこと好きなんだって気付いたのは半分これのおかげかなー」
「…そ、そうか」
「あっれえ、かいちょー照れてるー?」
「……キスは気持ちいいと感じるんだな」
「あー、無視したー。うん、そーだね」
「最初はその、…気持ち悪かったんだな?」
「ちょっとだけねー」


かいちょーはふむ、と考えて、バッと顔を上げた。おー?なんか嬉しそう?


「つまり、慣れれば大丈夫になるんじゃねえか?」
「うん?」
「だから、お前は最初キスが嫌だったが、時間が経つにつれ気持ちいいと感じるようになった。…つまりだ、今気持ち悪いと感じる行為も時間につれて気持ちいいと感じるようになるかもしれねえだろ」
「あー!なーるほど!かいちょー頭いいねえ」
「ふん、当たり前だ」
「でもさあ、おれはいいんだけど、かいちょー、いいの?」


かいちょーは我慢することになるんだよ?しかも慣れさせるってことはかいちょーがおれの体をそういう風に触るってことで、かいちょーは辛いんじゃないかかなあ…。

おれがそういうと、『一年間片思いしてきたんだぞ、今更だ』って笑われた。

そう、かいちょーは一年生の時からおれのことが好きだったんだって。一年生の時はお互い生徒会補佐だったから、仕事の時はよく一緒に行動してたしねえ。おれは全く気づかなかったんだけどね。


「……いいか、翔太。よーく聞きやがれ。俺はお前の体目的じゃねえ、心も欲しいんだ。それを忘れるな。お前を抱けないからと言って別れるなんてことはしねえ」


両手で顔を挟まれて、真剣な顔で諭される。分かったか、って聞かれて、おれは泣きながら何度も首を振った。


EnD

〜〜〜

瀬古 翔太(セコ ショウタ)
・チャラ男会計
・過去あり
・会長のことはちゃんと好き

会長(名前未定)
・俺様会長
・会計に一年間片思いしていた
・会計大好き

ちなみに題名はイ○ポを示すあのスペル。


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