あとがき



　夢小説という沼に足を踏み入れて、今年で8年位になりますが、こうやって一つの長編を完成することが出来たのは初めてです。今までに2本を闇に葬り、現在1本を書いている途中なのですが……。SBRに対する謎の爆発が起きて、10日ほどで完結することが出来ました。重畳です。
　ジョジョに嵌ったのは4年前、色んな知り合いに勧められて借りて読んだのがきっかけでした。その後じくじくと熱は保っていたのですが、4月になってSBRを読み返してブワッときました。その結果がこれです。丁度アニメは3部がやっているのにそれを無視してこっちかよ、と自分でも謎です。でもシリーズを通してSBRが一番好きです。

◎長編について
　一番に悩み苦しんだのが、『死者生存』という設定でした。ディエゴを相手にしたハッピーエンドにする手前、死なれては困るので生き返したのですが、原作と違う事をするのにとても抵抗がありました。しかもジャイロも。作中ではジャイロの死に関してジョニィがしっかり割り切ったような描写があったので、これは生き返して良いものかと。しかしこれも一つの幸せのかたちだと、遺体を使ったチートなスタンド能力で死者生存させてもらいました。

　タイトルの『Elpis Trance』について
Elpis……希望の女神
Trance……恍惚、精神的な自己超越
を主な意味として考えていました。エルピスは好きな曲のタイトル、トランスは好きな単語です。
　希望の女神=セオが、ディエゴに対して、殺人もものともしないようなくらいの熱意を向けている状態をタイトルに表しています。

　もっと脇道にそれた話も付けたかったのですが、それは今後番外的なかたちで書いて行こうと思います。
　原作自体が遺体や色んな人々の軋轢で大変なことになっているので、それを『平和パラレル』として人間関係をすこし楽にしたパラレルをもっと書きたいと思っています。思っています。はい。
　あと愛してるとか結婚してくれなんて言葉小説で初めて作ったのでかなり照れてます。


　Elpis Tranceを読んでくださいまして、本当にありがとうございました。