稲妻11 | ナノ


 シュークリームとかマカロンとかショートケーキとか。ビスクドールのように愛らしい見た目からして、甘くて可愛らしいものが好きなんだろうと思っていた恋人が実は、筋金入りの辛党だった。というか韓国人だった。

 目に痛い色をした真っ赤な激辛キムチをおかずに白米をもりもり食べる姿に、一方的に抱いていた幻想が崩れる音を俺は確かに聞いたのだが、あーんをしてもらう体勢でキムチを差し出された上に「このキムチ、僕が漬けたんだよ…?」と可愛らしく微笑まれたら何でも良くなった。

 初めて振る舞われたアフロディの手料理は、涙が出るくらい辛かっ…いや旨かった。

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