今日も始まった。ばしんと痛々しい音が響き渡り倒れ込んだ俺を彼は幸せそうに眺めている。いたいと素直に思った。じんじんと伝わってくるそれに気をそらす間もなく脇腹辺りに激痛が走る
蹴られたのだと感じるのに時間はかからず、苦しくなって息を吸うのに必死だ
もう何度めになるかは忘れたけど彼がこうすることは普通ではない。けれど彼ならいいとさえ思えた自分は末期だなと溜め息を吐いた
彼が俺を好いてくれるなら痛みさえ感じなくなる

「大好き、はんだ」

そうやって泣きそうな目をして抱きしめてまた痕を残していく。お前ばっかり

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