最近弱気になっては自分が嫌になりもっともっと頑張らなくちゃといい聞かせては体が重くなるようだった。自ら好きになってしまったものは一方的なものだし言い訳なんてしたくない。でもやっぱり、ううん考えてもしょうがない
ベットに俯せになって時計を見ればもう夜中明日も早いし寝なくては体がもたない。とろんとした瞼を閉じようとした瞬間だった。近くにあった携帯のディスプレイがチカチカと光るのと同時にバイブが鳴った

「もしもし?」

「よ!秋」

「えっ一之瀬くん?どうしたのこんな時間に?」

「まあ、ちょっとね」

「えっ教えてよ!」

「とりあえずさ空見てみてよ」

言われた通り窓から夜空を見上げた。すごい!空には星がたくさん浮かんでキラキラと気持ちを晴らしてくれるようだった

「でもどうして」

「何が?」

「わざわざ、こんな夜中に」

「ははっ迷惑だった?」

「あっ違うの!そうじゃないよ、そうじゃなくて」

「何か秋最近元気なかったみたいだからさ」

「え…」

「俺からのサプライズ!」

「え…!」

「じゃあ、おやすみ」

「あっ一之瀬…くん」

ツーツーと無機質になるソレをぱたりと閉じてもう一度空を見上げた
ああ、やっぱり敵わないな

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