連むな危険(真幸)


「──あ、祇王先生!頼まれていた物、できましたよ」
「真幸先生……それが、ですか?」
「はい。でも──人体実験がまだなんですよねー……」
「それは心配に及びませんよ──丁度そこに駆雷が来てますし。真幸先生もご一緒にどうですか?」
「あはは、いや、僕はこの《紫苑二号》が上手く作動するかどうか確認するだけで結構ですね」
「──おいっ!丁度来てるって何だよ!無理矢理保健室に引っ張って来やがって……」
「あ、じゃあそこのベッドでいいですか?」
「いいですよ。──さぁ駆雷、こっちに来なさい」
「俺無視かよっ!──大体真幸先生、そのビニル袋……なんなんだ……?」
「《紫苑二号》だよ?」
「だからぁその《紫苑二号》って何だよ。なんか紫色でヌルヌルしてそうで……うわっ動いてんじゃんっ!」

「──うんまぁ……触手だしね」



[*prev] [next#]
[LIST]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -