「──あ、祇王先生!頼まれていた物、できましたよ」 「真幸先生……それが、ですか?」 「はい。でも──人体実験がまだなんですよねー……」 「それは心配に及びませんよ──丁度そこに駆雷が来てますし。真幸先生もご一緒にどうですか?」 「あはは、いや、僕はこの《紫苑二号》が上手く作動するかどうか確認するだけで結構ですね」 「──おいっ!丁度来てるって何だよ!無理矢理保健室に引っ張って来やがって……」 「あ、じゃあそこのベッドでいいですか?」 「いいですよ。──さぁ駆雷、こっちに来なさい」 「俺無視かよっ!──大体真幸先生、そのビニル袋……なんなんだ……?」 「《紫苑二号》だよ?」 「だからぁその《紫苑二号》って何だよ。なんか紫色でヌルヌルしてそうで……うわっ動いてんじゃんっ!」 「──うんまぁ……触手だしね」 |
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