にくついたC

佐助視点



腹すいた気持ち悪い腹すいた腹すいた。

「体調でも悪いのか、佐助」
「……え、何か言った?」
ぼんやりとしていたらどうやら真田が話しかけていたようだ。
不思議と最近は腹すいてても放置できるようになりました。いつも腹とか鳴ってるけど別に気にしない。体も軽い気がするし。
「顔色が悪いと言っているのだ。心配していたぞ」
ふうんそうなんだ、と口を開こうとしたが視界がふわふわとぼやけた。
あれえ、え、頭がなんか、ふらふらする、気持ち悪いな、あ。
叩きつけられたような気がする。あ、俺が倒れたのか。胃がむかむかする気持ち悪いなにこれ、こんなに気分が悪いのは初めてだ。頭ん中、真っ白。

誰かが俺の名前を読んだような気がしたけれどわからない。





(うわあいご飯がいっぱいだあ。うまそう。腹すいたなあ。え、なにこれ食っていいの、まじで?にっ肉、肉肉肉肉!ジャンクフードォォォォ!体に悪いとわかっていても食べたくなるんだよおちくしょお!……ってあれ、伊達ちゃん?伊達ちゃんがいる。俺の好きなものが一度に出てくるなんて良い夢だ。え、あれどうしたの、なんで泣いているの?どうしたの伊達ちゃん聞こえないよもっかい言って、ねえなんでそんな顔してるの?それは俺の顔なんか、もう見たくないってこと?それとも俺がそんな顔させてるの。最近まともに顔も見れてないのに夢の中でまでこんな酷い顔をされるなんて、散々だ。避けてるのは俺もなんだろうけど、夢の中の伊達ちゃんまで俺に愛想を尽かすのかよ。いつもみたいに笑ってくれりゃあいいのに。顔が見たい。夢の中じゃなくて、本物に会いたい。伊達ちゃんに会いたい)





…………。体が重い。どうやらあれは夢だったようだ。その影響か、不自然に込められていた眉間の力を抜き、目を開く。
「佐助」
寝起きでぼやけている視界が鮮明に戻った。誰かいるのか。
「佐助」
「だ、て」
ちゃんと自分のものとは思えない掠れた声が出ていた。手のひらが暖かい。掴まれている、彼に。

「……俺のせい、なんだろ」

一つしかない彼の目玉が赤く泣きはらされていた。ぽろぽろ、ぽろと何度ぬぐっても涙は止まらない。
違うよ、違うんだ、泣かせたいわけじゃない、俺の勝手な意地だったんだ。
ごめん、かすれて声にならない言葉の代わりに手を伸ばす。

「佐助」
「きょう、一緒に、帰ろう」
それで、一緒に、マック寄ろう。そう言うと伊達ちゃんは涙を流しながら笑ってくれたので、これが多分正解なのだと思います。

なんか、もう、いいかなあ。
もう、いいんじゃ、ないかなあ。
俺だって伊達ちゃんと一緒に昼飯食いたいし伊達ちゃんに触っていたいしそんな顔されたままなんて嫌だ。
「アンタはそのままでいいんだよ」
そうだね、ありがとう。

君が泣いてしまうようなことなら、もうやめちまおうと俺は思いました、まる




無理なダイエットはしないよ話でした。

豆腐と海藻は体にはいいけどささみとかから物性脂質みたいなものを取らないと筋肉そげるらしい。
ご飯抜くとこうなるんだぜ!









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