3121~3150

ちゃんとそれのなまえをよんであげる
触れられない答えを信じてしまってもいいよね
言葉の無力さを皮肉ながら表現しようと
密やかに出来上がっていく幻滅の影
海から届いた永遠というまぼろし
僕の中の君の部屋にそっと鍵をかけてみたり
ヴァニタスの壁に頬を寄せ
生き延びていれば守れる日がくるわけでもなく
おもちゃの剣に怯えていたwhite
去っていく君に酷く似ていた風のひとつ

気付けば見えるのは貴方の笑顔だけになっていた
心地よさに飽いたらそっと伝えて
おしゃれをして君のいない街へ
歩幅を合わせられない不器用さ
さざ波の輪廻を数えているの
決心を象徴するにはささやかな指遊び
隣で赤裸々に頷いたようだ
昨日を乗せたままの最終バス
ポケットの中でつぶれた飛行船
自惚れにならざるを得ないわけで

まるで君が歌っているようだ
沈黙は鈍い色で凝縮されていく
体を傾ければ擬似的には簡単に進めるの
ジンクスなんて信じちゃいけない
理性を忘れないようにふたりは立ち止まったの
深くまで突き刺さるのは加減を知らない愚かさだから
揺れてはこぼれ落ちる優しさ
今では景色の中に青が多すぎて
単純な回路で迷子になろうよ
温度を知らない影がにやつく



[back]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -