3001~3030

貴方に糸を絡めてあげる
秒針を止めてそしたらきっ と
窓際の席でルヴォワール
ドグマから生えた透明の大樹
孵ったばかりのシャーデンフロイデ
受け止める花々が欲しい
正義なら朽ち果てた今此処に在るのは空虚
君の瞳がいないと前も向けない
あなたなしはありえないという前提
この心臓に尊さを認めないで

へいきだよ、
無謀な沸点のホロコースト
灰になって真実の光を浴びる
綺麗な夕焼けは僕らには似合わない
ひとりぶんの涙の部屋
貴方から滲んだ憎しみが私の髪に触れたとき
僕らに降り注ぐのはいつも冷たい雨だった
曖昧なままの答えが欲しい
もう普通のメロディーでは満たされない
ステージの輪郭を廻る物体X

君の腕ならばきっと掴んでしまう
システムを壊さないようにと傷を選ぶ
凍りきった腫瘍を曝して
引き留めて突き放してそうやって適度な距離を探している
目をつぶっていたから合図にも気付かない
相対的孤独の深海
ウロボロスの瓦解
温もりをくれるリアルだってあるだろう
止めてくれると背中で待ってた
この手なら明日さえ作れてしまう



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