3301~3330

天文学的確率でぼくらは
さだめと言わずにいられない
完成品がきっと稚拙でも
すれちがう刹那の光がここに
夢を眺めるミザントロープ
大切だから君にあげるね
涙は溶けてまた僕の中へ
浮かんでは死んでいくのでしょう
終わりをはじめる星をひとくず
迫り上がり響くチャイム

使命を連れておいで
ひとつに重なった色が綺麗で
浮かんだ鉛からの采配
誰も彼も許しはしない
裁きのときが来たれり
歩み寄るやさしい世界
白の景色もふたりなら染められると
君が還った海を切り取って
忘却に耐えられない宝物
ようやく気付いた影法師

それでも幸せだとおもえることに
明日もココロオドルように
花束に似た色彩に映る
蟻のぎょうれつ
罪悪感だと綺麗にまとめようとした
アイシングナイトメア
いらないものばかり溜まった箱を
ここでハジメテの望まれない答え
呪いを解いてくれるひと
そのとおりだった彼にはなんもしてやんない



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