2641~2670

唾液まみれの愛が君の吐息で灰になる
マジシャンは輪廻の端を焼き切った
鉄塔の上で陽炎が踊る
全てが夢で、君が幻影であるように
目を閉じてもいいから触れてよ、
そんな自信や勇気は君に与えられるしか術がない
剥き出しの第六感に烙印
不味いカプセルも吐き出せない
僕の隣で笑って堕ちる君
誰も王様になれない

先生、ちょうだ い
感情が痛くなるまで笑って
群衆に紛れたグローリー
私の指がほどいてしまいましょう
君の戯言に耳をすましてあげる
早く仮面をつけて舞台にお上がりよ
狙われたビューティフルワールド
迷いこんだ単純な君が愛しい
崩れ逝く街角で掌は触れている
青天を横切る暗鬱の弾丸

聖域に現実は置いていかれたようだ
終わってしまうロストホリデー
太陽はもう昇らない白昼
ピーターパンは歪な笑みを浮かべただけ
こんなにも夢路への部屋は小さい
きっとこんな涙にも意味があるのでしょう
この扉のむこうにどなたかいらっしゃいますか?
巡る季節の中で問題をすり替えていた
懐かしいと感じる日が来てしまうと誰か教えてくれてもよかったんじゃないかな
この戸惑いも私だけのもの




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