2431~2460

実は逃げ道を探していたよ
柔肌の輪郭をなぞってやっと判った
夢中で崩壊していく
マウストゥマウスで教えてよ
もう待ってあげられないよ
靉靆の繭
そして記憶にかさぶたを
過ぎ去った日々に手向けを
足跡でも爪痕でもいいから
ミルクティーは甘く冷めた

乾いた素肌は血潮を求めた
出会ったときみたいに別れられたら
排水口に消えた憧憬
それはきっと恋をしてるから
だから私は息をする
終わりのない始まりに寄り添う貴方に
それは、想定内じゃないの?
貴方の鎖なら喜んで
誰かの涙に似ている
泣く場所を空けといて

汚いわたしを覚えてしまう
この涙は最期に笑うためにあるの
希望もつまらない嘘になった
まだ誰も知らない星でも
吐息が白く染まるまで
倒れたわたしを越えていく
星を束ねて楽園へ
扉はいとも簡単に破られた
本気なのだとさすがに私でも気付いた
いつの日か停まる鼓動が愛しくて




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