2221~2250

水深三千メートルのペルソナ
あたしを呼ぶ声が響いた
貴方がいなければ生きていけないとどうやったら貴方に証明できるだろう
地上の未来
母さんどうして、
愚かさに圧倒されてしまうの
精一杯笑って魅せて
その台詞が耳の腐敗を進める
空虚を運ぶこの列車で次は何を見失うのだろう
温もりを下さい

半端な傷口を
愛すのは貴方だけが善い
胸ポケットに薔薇を一輪
星になったカルス
現在過去未来、どれをもってしても理想には届かないのに
氷柱に立って笑う唄う
ポケットマジック
報われない天使みたい
ストローハットで受け止めて
血筋となった爪の轍を舐めたいと思うのだけれど

君は仕方ないなと困ったように笑うのかな
完全なものを壊したいという欲求は平等に
捕食の瞬間「可愛い」と呟く狼の気持ちが分かった気がする
その穴から通して見た空は
場違いな覚醒
鼓膜が憶えてしまうほどのシャウトで
その胸は私以外誰にも貸さないで
足の爪は泳ぐシーツをつかもうとするばかり
靴下2枚履き
パイロマニアは灯油をかぶって言った。




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