0991~1020

泣いてみせてよ
笑えるわけ、ないでしょう?
全身の血液が逆流するみたいに
淡い笑みが見れただけで幸せなんだ
きょとんっ
その瞳は、もう動かないその塊を凝視していた
近づかないで
君が望む僕は、もう死んでしまったんだから
理解するひまもない
ノイズ、また、ノイズ

無敵のヒーロー、幻想の幻像だった
この月が満ちた瞬間に
うらやましかったんだ本当はずっと
憎み合い、守り続ける互いの罪に
左手に純白を、右手に暗闇を
爪跡を残して
名もなき尊い花束へ
ガーネットと運命の総始点
涙痕カタルシス
センチメントなんていらない

影にのみこまれたらそこでGAME OVER
生命があるかぎり、この世界は終わらない
やっとつかまえた
硝子の国の愛娘
見ることを恐れないで
助け出してくれたっていいじゃない?
いつまでそこで虚空を見つめている気ですか
血の熱が戻ってくる
ゆっくりと
「じゃあアンタが犯人なんだ」そして少女は何を思ったか笑い始めたんだ。




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