「祐希くんは一体アニメと私どっちが大事なの!」

「漫画でしかきかないようなセリフ言われる日がくるなんてね…」






浅羽祐希くんと両想いになって付き合って幸せな毎日がおくれるとおもってたのに


休みの日遊びにきたっていつも雑誌みてばっかで





「……アニメージャおもしろい?」

「うん」


そんなかんじで会話終了。


雑誌に夢中で私になんか見向きもしない。





もともと祐希くんがこういう性格だというのは付き合う前から知ってて、そこもふくめて全部好きなったから仕方ないのだけど


















愛されてる自信がない。















なんてこといったら祐希君は重いとか思うのかな。





(…せっかく祐希くんといるのになんでこんな落ち込んでるの)






小さくため息を吐く。


「ごめんね祐希くん今日はもう帰るね」


こんな暗い気持ちのままじゃなんだいづらい。
そう言って立ち上がる。






「何名前帰るの?」


雑誌から目を離した祐希君が尋ねる。


「うん、ごめんね」


「…………」




無言で寝転んでいたベットから立ち上がりこちらに近づいてくる、もしかして見送ってくれるのかななんて淡い期待を抱いてみる。






ぎゅっ






こちらに歩いてきた祐希君は正面から抱きしえめてきた。

私の中はプチパニックである。
こんなこと滅多にない。







「え、えと、あああの祐希君…?」


「…………帰らせない」

「へっ」





爆弾発言というかその一言で顔が真っ赤になる。
幸い抱きしめられているから相手に顔はみえないのだけれど今日の祐希君どうしたのかな。












「アニメと名前を比べるまでもないじゃん。名前のほうが好きにきまってるでしょ」












やっぱりさっきの前言撤回。




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