※期待してもいいんですかの続きです



















何を言っても興味なさそうでずっと想いを告げてもそっけなくて



好きなのに


無理やり諦めたのに


まだずるずる引きずってる








___________
















「…赤司君は私のこと嫌いだよね?」





状況はいまだ変わらず壁と赤司君に挟まれているので不利な状況は変わらないのだが、思い切ってそう尋ねる。








「…人の話を聞いてたのか」



どこか睨むようなそんな視線をむけてくる。






「…だって、赤司君今まで全然てっきりうざがられると思ってた」




そう言って目をそらす。








「…証明しないとわからないのか名前は」












端正な赤司君の顔が狐を描いてわらう。





頬に手を添えられて気がつくと目の前には赤司君の顔があって。



唇と唇が触れる。






はなれていく動作も全部スローモーションのようで







「素直になれなかった自分を恨むよ」











「赤司君は…好きなの?」




「鈍感だな、好きだ」





淡々と短く告げられたその言葉だけでもう充分で。











「…っわたし…も!!」




思い切り抱きつくと優しく抱きしめ返してくれて







赤司君はやっぱり私のすきな赤司君で













「なんで泣いてるんだ」

どこかあきれたように笑った。





「うれ…しくっ…て…!」



思うように言葉が出てこない。


なんで泣いてるんだろう不思議だけど










「ほらもう泣くな」






優しく赤司君が涙をぬぐってくれるとか、そんな行為で嬉しくなって






「ありがとう、赤司君」


「彼女を慰めるのは当たり前だろう?」











ああもう幸せだなあって。





















「とりあえずもう黄瀬と話すの禁止」

「え」

「黄瀬は今日外周30周だな」





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