2つ並んで歩く影が映る。
赤い夕焼けが綺麗だなあなんてそんなことを考える。











「赤司君はもう高校決めてる?」






ふと尋ねてみた。


もう高校3年生だし進路が決まっていてもおかしくない。それに彼はバスケ部キャプテンで実力もあるいくつか声もかけられいるんじゃないかと思う。





「ああ、名無しはもう決めたのか?」

「微妙…かな」






そんなにはっきり決まっているわけではないけどきっと近いところで自分の頭に合ったところに入る、赤司君とはきっと離れ離れだ。




高校もずっと一緒にいれたらなとかちょっとだけ、ほんの少し思っていたからやっぱり寂しい。





「俺は洛山に行こうと思うんだ」

「らく…ざん……?」




聞いたことのない学校の名前で思わず首をかしげる。










「京都にある学校でバスケの強豪校だ」

「そ、そうなんだ…」






京都と聞いて驚いたけどなるべく気にしないふりをする。

県外だなんて思わなかった、それに京都。
遠いし会いに行くことはそんなにできないだろう


覚悟はしていたけどやっぱり辛い。











「そんな顔するな、何も永遠に会えなくなるわけじゃないだろう」

「うん……」





ここで私が引きとめたって赤司君を困らせるだけ










「俺だって辛くないわけじゃない、もちろん寂しいだから名無し







一緒に行かないか?」





赤司君からそんなこと言われるなんて思ってなくて思わず目を見開く。






「何だその驚いた顔。オレから逃げられると思ってたのか。」


「…え、だって…きっと無理だよ」



赤司君とじゃ頭の良さだって違いすぎる。



「俺が勉強を今から教えてあげよう」

「……でも」


「名無しはそれとも嫌なのか」



「嫌じゃない…」





嫌なわけがない、けどもしいけなかったら

そんな不安がよぎる。



「心配するなこの俺が教えてやるんだ行けないわけがない」




そう微笑まれるとさっきまで不安は驚くほど和らいで




「やっぱり赤司君はすごいなあ…」


「何だ突然、それに名無しは俺がいないとだめだろう?」

「そうだね」





普通ならそんな自信どこから来るんだとつっこみたくなるが赤司君だからこそ違和感がない。

確かに赤司君がいないと私はだめだめかもしれない。









「俺も名無しがいないとだめなのかもしれないがな」



今日の赤司君はなんだかすごく優しくて照れるというか私が恥ずかしくなる。






「ずっと一緒にいよう名無し」

「あ、あか…しくん…!」



こちらを向いてそんなことを言ってくるものだから思わず顔をそらしてしまう。




「名無しを見てるとついいじめたくなるんだ」

「な、なんで…っ」



心臓が持たないのでやめてください。




























両方ベタ惚れ


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