赤司くんに言われたのでおとなしく終わるのを待っているのだが練習してる姿はやっぱりかっこよくて







(…好きだなあ……)






ぼんやりとながめる。
バスケをしている姿は皆輝いて見えるしかっこいいのだけれどやっぱり赤司君が一番かっこよくみえる。



































部活が終わったので部員の人たちの邪魔にならないように少し離れたところで待つ。





帝光中のバスケ部は部員数が多くすごく賑やかというかすごい。


それをまとめている赤司君はもっとすごいと思う。






(さっきから赤司君ばっかり考えて…!!どういうこと…!)


気がつくと何でもかんでも赤司君につなげてしまっている自分が恥ずかしくなって思わず頭をたたく。

















「…何してるんだ」







いないと思っていた赤司君はもうすでにそこにいて、見られていたのかと思うとさらに恥ずかしくなった。






「な、何でもないです…」

「…自分で自分の頭をたたく人間ほんとにいるんだな」

「…ごめんなさい」

「なんで謝るんだ別に悪いことをしているわけではないだろう?」

「………」






「いいから帰るぞ」






そう言って握られた手に少し驚いた。
こういう恋人っぽいというかそんなことは赤司君からはあまりしない。






(…緊張…する…!)




手に汗かいてないかなとかドキドキしてるのばれてないかなとかそんな考えがうずまく。










(…そういえば今日はほんとは黄瀬くんと帰る予定だったんだよね)



歩きながらそんなことを思い出した。


あの時の赤司君は少なからず怒っていたのかな。
もし私だったら絶対に嫌だし赤司君がほかの女人と帰っていたらすごくショックだ。















「あの…赤司君」

「何だ」



「ごめんなさい…」

「さっきことか…あれは「ち、違う…!それじゃなくて」







ゆっくりと1回深呼吸をする。
ただ謝るだけなんだから。






「黄瀬くんと…黙って帰ろうとしてごめんなさい」




そう言うと赤司君は一回呆れたようにため息をついてから









「いまさら謝ったって遅い。もともと許すつもりもないがな。」





こちらを見てそう言った。




(やっぱりそうだよね…私が悪いんだもん…嫌われちゃったかな)



そう思うとだんだん悲しくなって思わず泣きそうになる。





「今度からオレ以外の男と帰らないようにな、誘われても断れ」



「…うん」


「何泣きそうになってるんだ名無しのことを責めているわけじゃない、オレの勝手な我儘だ」








赤司君なりに慰めてくれているんだろうなと思うと嬉しくなって、やっぱり自分は単純だ。





「…今度から気をつければいいんだ気にするな」

「……うん」








君と歩く帰り道は心も握られた手も暖かくなる。
































嫉妬してくれた?

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