私の彼氏はなんというか一言で言うと変わってる人だと思う。




本人に言うと怒られるし怖いので言わないが人に平気でハサミをむけたり勝つことは当たり前とかなんだか逆らえない黒いオーラをたまに放っているところとか



そんなとこも含めて好きになった私も少しおかしいのだろうけど。


端正な顔立ちをしているし言葉づかいも綺麗で成積も優秀ときた




はっきり言うと私がベタ惚れなのだが少し冷たいような気がしてならない。










「赤司君」



部室のいすに座ってなにやら考えている彼に話しかける。




「何だ」

「そろそろ帰りたいんだけど…」

「あぁ、部活のことでもう少し決めなきゃいけなことがあるから先に帰るといい」






何というかあっさりしていてどこか寂しい。

仮にも彼女なんだよねとか疑いたくなるときがある。




赤司君が彼女にでれでれしているところこそ想像できないけどもう少し私としては愛されたいなあとか












(…自分で思ってて恥ずかしい)










こんなこと本人には口が裂けても言えない。





「…ううん、待ってる」







それでもやっぱり一緒に帰りたいという気持ちがかってしまう。





「そうか」



そう言ってまた作業を続ける、ただ沈黙があるだけ。






赤司君と一緒の空間にいるだけで嬉しいなとか思ってしまう私は重症なのだろうか。


















しばらくするとようやく終わったのか立ち上がり使ったものを片づけはじめた。




「すまないな待たせて」



「う、ううん…!」




あわてて首を振る、私が好きで待っていただけなのに。






「帰ろうか」






先を行ってしまう赤司君、待ってくれてもいいのにな








「………赤司君、好きだよ」

「何だ急に」

「…何でもない」








こうやって言ったりしても赤司君が私に好きとか言ってくれたりしたことはなかったと思う。








そう言うと立ち止まってこちらを見る




「嫌いじゃないって言ってるんだが。何度も言わせないでくれないか?」





あえて好きとはいわないところが赤司君らしいなと思って思わず頬が緩む。





「何だその顔はいいからはやく帰るぞ」


「うん」































素直じゃない君も好き

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