2話
しびれを切らした私は教えてと首を傾げてみせた。
その言葉と同時にテーブルにあったポッキーを手に取り袋を開け1本見せて
「11月11日だよ。」
『あ、ポッキーの日?』
そういえば学校で女子の皆が昼休みポッキーを食べてたっけ。
あんまり気にもしてなかったし学生かカップルの人が楽しむ日。
『ポッキーの日なのは分かったけど、ウタさんポッキーなんて食べないのにどうしてあるの?』
「イトリさんに教えてもらったんだ、今日は女の子と男の子がポッキーゲームする日だって」
一気に顔が熱くなる、そんな事なんでウタさんが知ってるの?って思ったらこの前イトリさんのとこに行った時ウーさんに良いこと教えたから楽しみにしててなんて言われたのを思い出した。
(もー、イトリさん…)
私の気持ちなんか知らんぷりなウタさんは手に持ってたポッキーを自分の口に咥え顔を近づけて来た。
『う、ウタさん!待って心の準備が』
「??じゃあ、リコさんが咥える?」
『いや、そ、そういう事じゃなくて』
喋ってる最中に今度は私の口にポッキーを入れられた。
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