二章


ガタンゴトン・・・―――






銀(あーちくしょっふざけんなよコノヤロー)




同じことを繰り返し考え、電車に揺られること数分

銀時は珍しく少し遠くのデパートまで来ていた



・・・ただし1人ではない、そう万事屋の3人で、だ
気晴らしついでに来たのはいいのだが、運が悪かったのか
そこにはちょうど、寺門通の等身大フィギア像が所狭しと並べてあり、
皆写真に収めるべく長蛇の列を作っていた



もちろんそんな機会を新八が見逃す訳もなく、銀時は神楽と2人になった



しかしその神楽もお忍びで来ていたそよ姫とばったり会い、どこかへ行ってしまった






――――そして、今に至るのである




銀(つーか新八のやつ本当はあれ(お通フィギア)のこと知ってたんじゃね?
言いだしっぺも確かあいつだったような・・・)




時すでに遅し、銀時から深い溜息がこぼれる


そうこうしているうちに、どこかの駅に着く



そこには数え切れんばかりの大勢の人が待ち構えていた


銀(うわ・・・人多すぎだろ、入んのかこれ?)




プシュー――・・・


ドアが開き様々ななりかたちをした人が流れ込んでくる


銀(お・・・と、持ち場確保しねぇと・・・)



銀時は少し慌てた様子でずっと握っていた手すりに力を込める





すると、ある1人の乗客に目を奪われた




銀(女・・・いや男か、すげー美人)




それは銀時の目の前に立つ、黒く、長い髪をした男だった


銀(てゆーか狭っ密着度半端ねぇ!)


銀時が乗っていた頃から空いていたわけでもなかったが、
この異常なまでの人口密度の高さに銀時もげっそりしていた



・・・・・・と、







ぼすっ


銀「っと・・・大丈夫か?」
『ん・・・あ、すみません』




前に立っていた美人が揺れに負け、倒れ込んできた






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