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私立誠凛高等学校
誠凛は去年出来たばかりの新設校だ。流石新設校、校舎はとても綺麗で、設備もいい

家からも近くて制服も可愛い、しかもリコ姉にごり押しされてた…というか強制だった

なまえが誠凜を受けたのはそんな理由だった


「ラグビー興味ない!?君みたいな子がマネージャーならやる気出るなー」

「筋肉になら興味ありますね」

「将棋とかやったことある?」

「ないです、やる気もないです」

「日本人なら野球でしょー君を甲子園に連れて行ってあげるよ」

「遠慮します(甲子園よりアニメ○トに行きたい)」

「水泳!チョーキモチイイ!君スタイルいいし水着似合うと思うんだけどなぁ!」

「セクハラですか」


え?もうナニコレ?

今日は部活勧誘のためか、校内は人という人で溢れかえっており、なまえも先程からずっと勧誘を受け中々前に進めない


「君可愛いね!サッカー部のマネージャーとかどう?」

「いや、私根っからの帰宅部なんで!」

「なーにが、根っからの帰宅部よ!あんたはこっちでしょ!」

「あっ!リコたん!」

「その呼び方やめて!ほら早く行くわよ!」

「いやん強引」

「きもい」

「傷ついた」


なまえは突然やって来た一つ上の幼なじみであるリコに首根っこを掴まれ、強制的にバスケ部のブースへ


「あんた何でさっさと来ないのよ、ずっと待ってたんだからね」

「いやー私部活入る気ないですしおすし」

「あんたはバスケ部のマネージャーよ、もうなまえの入部届書いてあるから」

「うえええええ!リコお姉様横暴…何でもないです」


私は昔からリコ姉には逆らえません。いやそうだよね、この学校に来た時点で私はリコ姉のパシりになる運命だったんだ、明日から不登校になろう


なまえが机に突っ伏しているとふと誰かの気配が、リコ姉は別の生徒の対応をしている。


「えと…入部希望ですか?」


髪の毛が水色…だと?地毛?地毛なのかそれ?何かボーッとした感じで薄いなこの子…しかも声かけただけなのに、軽く目を見開いてびっくりしている


「僕のこと…見えるんですか?」

「え?」


何この人怖い


「この学校に来て初めてです、最初から僕に気づいてくれた人」

「えと、もしかして幽霊的な感じの方ですか?」

「初対面の人にそんなこと言われたのも初めてです」


あ、人間の方だった。入部届もらったらもういいのかな?私何したらいいかとかわかんないんですが!


「私も同じ1年生です、バスケ部入るならこれからたくさんお世話になると思うから、よろしくねー」

「はい、よろしくお願いします。僕は黒子テツヤです」

「私は名字なまえです、んじゃとりあえず入部届預かって置きます」


黒子くんの入部届をもらい、バイバーイと手を振る。黒子くんはぺこっと1度だけ頭を下げ去って行った。


「あんた今誰と話してたの?」

「え?入部希望の1年生、はい、これ入部届」

「全然気づかなかった…黒子テツヤ…って帝光バスケ部出身!?」

「ええっ?!あの有名な!?」

「ええ!?リコ姉誰隣の人!?」

「は!?あんた今頃気づいたの?」

「だって黒子くんと話してたから」

「で!黒子くんってどんな子だった?」

「何か水色の髪の毛しててボーッとした感じだった」


何かよくわからんけど、リコ姉とその隣の先輩が帝光中と言うところに食いつき、大騒ぎしている。しかもアメリカ帰りの生徒もいるらしく今年の1年生はヤバいらしい

どうでもいいから早く帰りたい











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