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 引きこもりは体力ありません


三人と合流して、白龍皇子を休ませていると、悪い夢を見ているのか魘されている。そんな白龍皇子をアリババくんが起こす


「白龍皇子大丈夫?魘されてたけど」

「もう、二本道の試練は抜けたところだよ。おにいさんはモルさんが運んでくれたんだよ」


アラジンの言葉を聞き、悔しそうな顔でフラリと立ち上がる白龍皇子、荷物をまとめみんなも先に進み出す


「アラジン私はもう疲れたよ」

「おねえさん、顔色よくないけど大丈夫?」

「おーい!君たち〜!」


上からザガンの声が降ってきた。てかザガンの仮面何なんだろうね


「やぁ、ザガンだよ!君たち絶好調だね〜あの二本道をクリアできるなんてね〜いや〜強くって感心しちゃったよ〜でも…一人だけ仲間はずれがいるよね〜超頼りなくて足ひっぱってる奴。だ・れ・か・な〜だ・れ・か・な〜?オイ、聞こえないフリするなよ。お前だよ、顔に傷のお・ま・え!君、さっきから助けられてばっかだね〜?みんなもほんと迷惑してるよ〜君に彼らの仲間の資格なんてあるのかな〜?君ってほんと、何もできない…弱虫だよね〜!」

「オイ、あんなの気にすんなよ。白龍?」

「わかってますよ〜〜そんなことは〜〜!!」


うわぁぁあ!!と膝から崩れ落ちて床を叩きながら大泣きし出した白龍皇子、みんなは唖然としている


「なんだよぉ〜俺だってがんばってんだよぉ〜!!なのにできないんだよ、なんでだよぉ〜!!」

「あ…あわあわ?泣いちゃった?弱虫くんが泣いちゃった?ハハ…」

「うっせーバカ変態仮面!!」

「お…落ちつけよ白龍!」

「うるさい!大体あんたはなんなんだよ!?どうしてあんたみたいないいかげんな奴が強いんだ!?自分の国放っぽってシンドリアでのんびりしてるよーな奴がよー!!」

「ちょっと白龍さん、それは言いすぎ…」

「うるせー怪力女!」

「お、おにいさん落ち着いて…」

「お前もうるさいチビ助が!!」

「私の可愛いモルジアナちゃんとアラジンに何言って…」

「うるさい破廉恥女!!」


えええ?!私そんな風に思われてたの?!私なんか破廉恥なことしたっけ?何?この胸元あいてる服装が悪いの?白龍皇子はしばらくして泣き止んだが、皆どう声をかけたらいいのかわからずにいた


「……白龍…そろそろ行こうぜ」

「……先に行ってください。もう、俺は同行できません…」


俯く白龍皇子にアリババくんが語りかける。しかし逆上した白龍皇子はアリババくんの首元へ槍を突きつけた


「うるさい!!俺は…あんたとは違う!!一人でも責任を果たさなきゃならない!できないからじゃ済まされない!!」

俺は一人で果たさなきゃいけないんだ!!と叫ぶ白龍皇子にアリババくんは


「一人じゃ何もできない!!」

「!?」

「聞いてくれ白龍!!」


アリババくんは自分が体験したバルバッドでの出来事を涙を流しながら白龍皇子に話した。人間一人じゃ何もできないというアリババの涙の説得に白龍皇子はやっと納得してくれた


「無力な俺に力を借してほしい。あなたたちと一緒に、どうか戦わせてください」

「ああ!」

「一件落着した所で言ってもいい?」

「何ですか?なまえさん」

「2人共泣き顔可愛過ぎかッ!!」


ガバッと近くにいたアリババくんに飛びつくなまえ。アリババくんは顔を真っ赤にして慌てている


「なまえさん!?ちょ、か、顔が近いですって!」

「本当なまえさん今なら何でもしてあげちゃうよ?辛かったらいつでも泣きついていいからね??」

「なまえさん…」


うるうるとした目でなまえを見つめるアリババくん。そのままなまえさーんっと飛びつこうとしたが、白龍の手によってそれは阻止されてしまった


「なまえ殿!あなたは女性なんですからもっと慎みを持ってください」

「破廉恥でごめんなさい」

「さ、さっきのは忘れてください!」


わたわたと赤くなる白龍皇子
だから!さっきから一々可愛いんだよ!

みんなで気を取り直し、先へと進む


「なまえお姉さん」

「…ん?何アラジン?」

「何だかすごく疲れてるみたいだけど大丈夫かい?」

「久しぶりに外でたからねーあんまり大丈夫じゃないかも…しれない…」



目の前が真っ暗になった
















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