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▼酔いの夜


「刑部さん、お酌しますよ!うへへ…」

「なまえ、少し呑み過ぎでないか?頬が真っ赤よ、真っ赤」


皆の酔いが回り夜も大分更けてきた頃、刑部の腕に抱きつき真っ赤な顔でヘラヘラしているなまえがいた


「あれだけ呑み過ぎぬよう忠告したと言うに…ほれ、三成が睨んでおるゆえ、早よう行きヤレ」

「三成は顔が怖いからやです!てか、この部屋暑くないですか?」

「なまえ…それ以上帯を緩めるでない、見えてしまうぞ」

「大丈夫ですよー…あ、左近」

「ッなまえさん!?」


すぐ近くにいた左近の膝に手を置き、ぐっと身を寄せるなまえ。左近は突然のことに驚いたが、はだけた胸元に目が行きにやにやと顔を緩ませた


「私左近の体型好きーこの胸板とかすごく素敵…」

「ッ…なまえさんだって白くて大きくてすげー柔らかそう」

「触ってもいいよ?」

「マジっすか?!やりぃ!本当に触っちゃいますよ?!いいんすか?!」

「どうぞ?」

「ッ!?(何これ何これ!なまえさんすげー可愛い!やっべぇ、惚れそう、いや惚れた!)」


とろんとした目で首をこてんっと傾けたなまえに左近はきれそうになる理性を必死で抑える


「それじゃあ遠慮なくっあ…」

「んあ?三成?どーした?」

「なまえ、来い」

「三成、乱暴だからやだー左近がいい」

「呑み過ぎだ、部屋へ戻るぞ」

「いーやーだー」


左近の腕にぎゅっとしがみつくなまえ、左近は自分の腕が2つの柔らかいものに挟まれ顔がにやける。しかし三成の顔を見てさっと顔が青くなった


「なまえさーん、お願いだから三成様のとこ行ってくれませんかねー?このままじゃ俺の命が危ういっていうか…」

「仕方ないなぁ…三成、抱っこ」

「………」


ん、と手を伸ばすなまえを、無言で抱き抱える三成。なまえは三成の首に手を回し頬摺りをしたり、頬にキスしたりと甘えまくる。その様子を羨ましそうに見ている左近


「いいなぁ、三成様!俺と代わってくださいよー」

「フンッ、なまえは貴様などの手には負えん」


三成はそれだけ言って、なまえを連れ部屋を出て行った。















「なまえ、離せ」

「んー」


なまえの部屋に着き、押入から適当に引っ張りだした布団の上になまえを転がす。そしてそのまま自分の部屋に戻ろうとすれば、足を掴まれた


「…一緒に…寝ないの?」

「…」

「三成が寝てくれないのなら…風魔と一緒に寝よー」

「ハァ…」


三成は溜息を一つつき、なまえの横に寝転がる。


「んふふ、三成のそういうとこ、好きだよ」

「…」


なまえは三成の胸にすり寄る


「三成の匂い落ち着くねー」

「フンッ、さっさと寝ろ」

「そうだね…おやすみなさい、三成…」

「ああ…」


三成は自分の胸の中でスヤスヤと眠るなまえの寝顔を眺めながら、この腕の中の温もりが逃げて行かぬようにと、ただただ強く抱き締めるのであった








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