ギャグ20題 | ナノ
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まさか誰も騙されないだろうと思った嘘  

部活の休憩中、マネージャーのなまえは部員にせっせっとタオルやドリンクを配る。


「なまえチャン、ドリンクなんか薄いんですけどォ?」

「文句あるなら自分で作れや!」

「なまえー俺のパワーバー知らねぇか?」

「そこに置いてあるでしょ!」

「なまえ、俺のタオルは」

「はい、寿一のタオル。ちゃんと水分も補給してね?」

「寿一と俺達の扱いの差が酷すぎるな」

「そんなことだからなまえは彼氏ができんのだよ」

「誰もいないとか言ってないし」


なまえがそう言った瞬間辺りが一気に静まった。

え?何事?


「なまえ、おめさん彼氏いたのか?」

「福…ではないな。あまりの衝撃に固まってしまっているぞ」

「誰ェ?なまえチャンの彼氏」

「何であんたらにそんなこと言わねばならんのだ」

「なまえ先輩に彼氏がいたなんて…」

「ユキ大丈夫?!」

「あーもういいから早く練習に戻る!」


なまえの言葉で、皆渋々と自分の練習に戻って行った。だがしかし、それくらいで引かないのが箱学のレギュラーだ


「なまえチャン、誰か教えてヨ」

「いやだヨ」

「真似すんな、誰か言え」

「荒北達の知らない人だよ」

「他校?どこの高校ォ?」

「もういいから、ほらもっと回して」

「チッ…へいへーい」





「新開今日のパワーバーあと1本だけね」

「えー」

「えーじゃないよ、最近食べ過ぎ」

「パワーバー我慢するからなまえの彼氏誰か教えてくれよ」

「全然関係ないよね、断る!」

「じゃあ俺とはセフレでどう?」

「は?」

「セフレでどう?」

「2回も言わなくていいよ!聞こえてるよ!断固拒否」

「ちぇー、なまえスタイルいいからな、相手が羨ましいぜ」

「それしか考えてないのか、早く練習しなさい」

「わかったよ」

バキューンやめろ仕留めるな







「で?」

「何、でって?」

「なまえは今どこの誰と付き合ってるのだ?」

「何なの皆、しつこいんだけど!」

「なまえ…幼なじみである俺にも言えないのか」

「寿一、ごめんね?」

「そうか…」


見るからにしょぼーんと落ち込んだ福富


「なまえチャァン、何福ちゃん悲しませてんのォ?」

「うっ、もうわかったよ!彼氏いるとか嘘だよ!」


私なんかに彼氏なんていませんよーだ!くそ!マネージャーの仕事もあるのにそんな他校に彼氏とか作れないよ!


「なまえチャァン???」

「痛いッ!荒北やめろ離せ!すいません!謝るから頭ぐりぐりしないで!ていうか皆がそんなに信じるとか思ってなかった」

「いや、だってなまえ結構モテるし」

「え?モテないよ?」

「でもよく告白されてないか?」

「んーそんなされてないけど、同じ人に2、3回ぐらい告られたことはある」

「は?何だそいつ?」

「いやそこはプライバシーなので、とりあえず私には彼氏いません!これでオッケー!」

「なまえ先輩に彼氏いなくてよかった!」


黒田が泉田にそう言ってるのが聞こえ、なまえは黒田に飛びつく


「何々?黒田くん、私が他の人のものになってたら寂しいの?」

「いや寂しいとかそう言うのじゃ…」


赤くなって俯いてる黒田くん、そこいらの女子より可愛いと思う


「黒田くん可愛いなー持って帰っちゃダメかな?」

「黒田はダメだな、代わりに俺を持って帰っていいよ」

「新開は食費がかかりそうだから嫌」

「ならばこの登れる上にトークも切れる山神を持って帰るがよかろう!」

「うざいから却下」

「うざくはないな!」


ぎゃーぎゃー騒ぎ出すみんなを無視し、なまえは福富にごめんねと謝る。福富は交際している相手ができたらきちんと報告してほしいと言ってきた。

寿一は私の父親か






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