お知り合いになる
さて、いよいよ始まりましたよ合宿初日
マネージャーである私の仕事は主にドリンクを作ったりタオルを出したりスコアをつけたりボール拾いをすること。
そして今現在球拾いをしております
「なまえ〜危ないで〜」
「うわおッ!?!」
ヒュンっと真横を通り過ぎていったテニスボール、どうやらユウジ先輩のサーブミスのようだ。しかしもうこれで5回目だ
「ユウジ先輩何するんですか!?イジメですか!?かっこ悪い!!」
「だから危ない言うたやろ、しかもかっこ悪いってなんやねん!!俺はいつでもかっこええわ!!」
「冗談はそのマスクだけにしといて下さい」
「お前ど突いたろか?」
「暴力反対!!」
ドリンクを飲みながら休憩している謙也の後ろにササッと隠れるなまえ、謙也は呆れ顔で2人の様子を眺めていた
「いつの間にそんな仲良くなったん?」
「さっきの間にです」
「別に仲ようないわ」
「ヒデェ…」
床に手をつき、リアルorz状態のなまえ
それを冷たく見下ろしているユウジ
私どちらかと言えばSだけどこれはこれで…おっと開いてはいけない扉が開きそうだ危ない危ない
「それに俺なんかより財前とのが仲ええやろ」
「まーそれは同級生ですからね」
「別にそんな仲ようないですよ」
「くっ光くんまで…もう私には謙也先輩しかいません」
「なまえには俺がおるで!」
「いえ間に合ってます」
「なんで俺にだけ塩対応なんなまえ!?」
「気のせいですよ気のせい」
なまえは白石を適当に受け流し、球拾いの仕事に戻る。ある程度球を拾い終え、少なくなってきた人のドリンクの補充に向かう
水場で作業をしている時、青学コート側からやってきた2人の女の子。なまえはこんにちはと挨拶をしておく
「あ!四天王寺のマネージャーさん!」
「名字なまえです、よろしくお願いします!」
「あ、1年の竜崎桜乃です…よろしくお願いします」
「1年の小坂田朋香です!よろしくお願いします!」
「2人は1年生か〜私は2年だよ」
「なまえさんって呼んでいいですか!?」
「どうぞどうぞ!私も桜乃ちゃんと朋香ちゃんで大丈夫かな?」
「「はい!」」
年下って何でこんなに可愛いんだろうね〜癒されるわ
その後なまえ達は、お互いの学校がどうとかリョーマ様がかっこいいだとか(リョーマ様誰ェ…)雑談に花を咲かせ、作り終えたドリンクを抱えてそれぞれの学校のコートへと戻っていった
「光くん!!可愛い子達とお知り合いになった!!!」
「仕事しろ」
「してます〜ちゃんとドリンク作ってました〜」
「うざっ」
「傷ついた」
私の豆腐メンタル舐めんなよ
一瞬で木っ端微塵なんだからな
「あーーー光くんのデレが見たい」
「一生ないわ」
「実はテレビに出てた善哉が美味しいって話題の甘味屋さんの食べ放題無料券2枚持ってて、光くんと行こうかなーとか思ってたんだけど…」
「なまえ、その籠重ない?持つわ」
「切り替えの早さ」
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