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はめられました



そして言った通り、白石先輩は昼休みにやってきた、らしい。たまたま私は先生に呼ばれていたので会うことはなかった

放課後もこのまま逃げようとしていたら扉の前ですでにスタンバっていた白石先輩に捕まった。本当に何なのさ

もうこうなっては逃げられないので、せめて人目につかない所にしてくださいと言ったら部室に連れて行かれた。その間にもたくさん見られたが


「あの…まだ何か御用でしょうか」

「んー用って言うか…お願いがあるんやけど」

「お断りします」

「まだ何も言うてへんで?」


うわーだから黒いってー助けて誰か、あ、財前くんだ。うわっ鼻で笑って部室を出ていった。何なのさっき可愛いとか思ったけど撤回するわ


「白石ー、あ!あのときの子やん!何しとるん??」

「私もわかりません」

「名字さんにな、合宿の間だけでもええからマネージャーして欲しいねん」

「お邪魔しました」

「ちょ、待ちや!」

「忍足先輩!離してください!私絶対嫌ですよ?」

「そこを何とか」

「私じゃなくてもしたい人なんていくらでもいるじゃないですか」

「したい人、じゃダメなんや!名字さんなら何となくわかるやろ?」

「先輩達目当ての子達ばかりで仕事ちゃんとしてくれるか心配、的な感じですか?」

「ビンゴや!流石名字さん」

「えー私も先輩は目当てじゃないですけど仕事しないかもしれませんよ??」

「名字さん責任感強そうやから大丈夫や!」

「いやいや、強くないですって!」

「でも金ちゃんのことちゃんと面倒見てくれとったやろ?それに金ちゃんも名字さんが来てくれたら喜ぶと思うで?金ちゃーん!金ちゃんも名字さんに合宿来てもらいたいやろ??」

「なまえ姉ちゃん合宿来てくれるんか!?」

「うぐぐ、金ちゃんを出すのは卑怯です!」


何なのあの天使!!!目をきらきらさせてこっち見てくるんですけど!!金ちゃんぐうかわ


「なまえ姉ちゃん来てや!ワイ姉ちゃん来てくれたらやる気100倍やわ!な!ええやろ?」

「ええよ!!…あ」

「今ええ言うたな?もう前言撤回できへんで!」

「ハメられた…!?」


金ちゃんの子犬のような目にやられた、くっそ


「ま、白石に目ぇつけられた時点で終いやな」

「ですね、以後気をつけます」

「とりあえず顧問には言うとくから、また明日ここに来てや」

「心の底から嫌なんですが…てか合宿って??」

「夏休み入ってすぐに、1週間、他校との合同合宿があるんや!行くのはレギュラー陣だけで、各学校にマネージャーか部員の何名かを連れてくことになってん」

「それなら部員連れて行けばいいじゃないですかー」

「俺らが合宿行っとる間は他の部員は学校で練習やねん、マネージャー業をさせる為に部員連れて行くよりは別にマネージャーを連れて行く方がええやろ?」

「あー納得です」

「まー詳しくはまた近くなったら連絡する。せやから連絡先聞いてもええか?」

「はぁ…じゃあ紙に書くんでペンと紙貸してください」

「ええで!ほい、ペンと紙」

「忍足先輩ありがとうございます!てか練習戻らなくて大丈夫なんですか?」

「おん!今日は自主練やし、な!白石!」

「せやな、でも練習せんと財前に抜かれんで」

「うっ、ほな俺は戻るわ。またな、名字さん!」


忍足先輩は爽やかな笑顔を浮かべ部室から出ていった。まじ爽やかだ、好青年というか純情少年?わんこだなー可愛いなー


「はい、書けました」

「ありがとう、ほな今日はもう帰ってええよ、他の奴らには明日紹介するわ」

「了解です、では白石先輩も部活頑張ってください〜」

「ありがとう、名字さんも気をつけて帰ってな」


白石先輩も爽やかだ、女の子がみんなキャーキャー言うのもわかる気がする。王子様って言ってたのも納得できる。黒いけど








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