窓は閉めておきましょう
風の強いある日のこと
「今日はパンチラ注意報ですなー」
「大丈夫?」
「それさ、頭がって言いたいんでしょ?私もう玲ちゃんの言いたいこと何でもわかっちゃう」
「まー確かに風強いけど、大体みんなスパッツとか体操服下にはいとるやろ」
「なん…だと?日本の伝統であるPANTHIRAの心を忘れるとは…もう終わりだな」
「あんたの頭がな」
「え?待って玲ちゃん、今日いつにもまして毒々しいよ」
「は?」
「いや通常運転だわ」
ちなみに、玲ちゃんのスカートをめくると可愛らしい水色のレースが拝めました。あんなこと言いながらスパッツ履いてなかったんだね!あとラリアットはやめて顎逝ったよ
「てかそういうあんたは下パンツなん?」
「そうですね、スカートの下に何かはくの気持ち悪くて好きではないので」
「ほーう」
「え?何その顔怖い、あ、元からか!」
「殴るで?」
「痛ッもう殴ってる!って待て待て待て!wait!スカート引っ張るなし!」
「私の見たんやからあんたも見せるのが筋やろ」
真顔で私のスカート引っ張ってくる玲ちゃん、いや周りから見たら絶対変な光景だよ、とりあえず助けてください
「それにしてもッおうふ!」
「ッ!?」
「ピンク」
廊下歩いていると開いている窓から強い風が吹き込み、なまえのスカートをめくる
「うわー、パンチラって実際に自分がすると恥ずかしい。誰かに見られたかな?」
「んー私とあっこ歩いてる金髪の人ぐらいやと思うで、金髪の人顔真っ赤やったし」
「パンチラで顔を真っ赤にするとは今時珍しい純情ボーイですな」
「たぶんあれは忍足謙也先輩やったな」
「誰?知りあい?」
「テニス部」
「あーなるほど、見たなら金払ってもらわねば」
「逆に金とりたいぐらいや」
「ぱんなこった」
「おもんな」
そう言う玲ちゃんの顔が真顔なので、もうこのギャグはしないでおこうと思いましたまる、というか玲ちゃんせっかくの美人さんが台無しだよ。笑ったらもっと可愛いのに
「そんなお世辞ええから早よ行くで」
「あれ?声に出てた?」
「出てへんよ」
「こやつ読心術まで使えたとは…」
玲はなまえを無視して、さっさと歩いて次の移動教室へと向かう。なまえはその後を追って後ろからタックルをかますとこれまた見事な頭突きをくらいましたとさ。玲ちゃん凶暴…
「ししし、白石」
「なんや謙也、そない顔真っ赤にして。ホモは無理やで」
「誰がお前なんかに顔赤くすんねん」
「それはもう全ての女子が…」
「そんなことより、見てしもた」
「そんなことってなんやねん、人の話を…で、何を見たん?」
「女子のパンツ」
「…さーて次の授業はっと」
「なんやねん、その反応!もっと他にあるやろ!」
「小学生やないんやし、パンツぐらいで喜んでられるかい」
「いやそれがな、そのパンチラした子が…」
「なんやごっつう可愛かったんか?」
「せやねん、もちろんパンツも可愛かったで?」
「謙也はちょっとズレてたりするから信用できへんなー」
「ちょ、人をB専みたいに言うなや!ほんまやて!」
「もうええから次の授業始まんで」
謙也は納得がいかないといった様子で渋々と自分の席に戻っていった。
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