109:寄生精霊パラサイツは


寄生精霊パラサイツは細菌と色々と似たような感じの生命体だけど、人に巣食うのが目的としていない点はちょっと違う。



パラサイツは人に巣食うのが目的ではなく、生物の生命力を奪って自分の生きる糧とするから細菌のように活動を自粛したりはしない。遠慮なく生物を殺そうとする。



あとパラサイツは人にだけ寄生している訳ではなく、他の動物にもたまに寄生したりしている。ただ、人間の生命力が一番パラサイツの生命活動の糧になるようで、だいたいのパラサイツはまず人に寄生しようとする。



パラサイツに寄生された動物は人間のように付加能力を上手くコントロールできない、つまり人間からしたら危険生物扱いされるので、iToに発見され次第即殺処分される。なのでパラサイツに寄生された動物は滅多に目撃出来ない。



肉眼で確認出来ない程の小ささ、空気中をふよふよ漂っていたり、人から人へ感染(?)したりする所は細菌と似ているね。いやもう新種の細菌みたいなもんだけどさパラサイツも。



人間の生命力はきっと素晴らしいものなんだろうね。人の命には何か、言葉では言い表せない神秘的な何かがあると思う。そこに惹かれたんだろうねパラサイツは。



肉体的生命力だけで考えたら人間の命なんて儚いもんだよきっと。ただ、パラサイツは肉体的生命力だけを求めている訳ではないからな。もう一つ、人間特有の精神的生命力も求めている。精神的生命力もパラサイツの生命活動に必要なもの。肉体的生命力の弱い部分をカバーしてくれるのがこの精神的生命力。



この二つの生命力を以てして、初めてパラサイツが具現化できる程のエネルギーとなるのだろう。だからパラサイツは人間に寄生しなくてはならない。他の依り代の生命力ではパラサイツは具現化する事ができないのだ。



-----
2014/4/11

@BTsfe
 

(140520)