「ねぇねぇヒイロ」

夜、一個上の兄・ルイに呼ばれた。

「なに、ルイ」
「明日さ、ヒイロは何か予定ある?」
「いや、明日はバイト休み」
「そっか、ちょっと付き合ってもらいたいところがあるんだけどさ、大丈夫?」

覗き込むように俺の顔をみて、心配そうに聞く。そんなに心配しなくてもいいのに。

「どこいくの?」
「やった!行ってくれるんだ!あのね、もうすぐノアの誕生日だからプレゼント買いに行こうと思って!」
「・・・ねぇ、それキイロに言えばいいんじゃ」
「だってあの子もうプレゼント用意してるんだもん、早いよー」

ぷくーと頬を膨らませて拗ねるように言う。

「わかっ、た。じゃあ明日朝部屋に行く」
「待ってれば良い?」
「うん」
「じゃあ朝からヒイロとデートだねー、ご飯も外で食べようか」
「うん」

部屋に行く、としか言えなかったけど、明日がすごく楽しみになった。

「楽しみ」

ルイもそう言いニコッと笑う。
更に楽しみになったな、と思ってたら不意に頬にキス。

「・・・!」
「キイロには感謝しないとね、じゃ、おやすみ」

そのままルイは部屋に戻っていった。

・・・どうしよう、明日楽しみというより心臓が持つかどうか心配になってきた。


日常2
(すきすぎてどうにかなりそう)



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20110317










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