君が一番いとおしいなーとか考えてたら丁度君が通りかかった。

「なにニヤニヤしてんの」
「え、今ブイのこと考えてたから」
「そう・・・」

はぁ、とため息をついて弟・ノアがこちらへ寄ってくる。いつもみたいに胸に身体を預けて目を閉じた。とりあえずやっぱりいとおしいから軽く抱き締める。

「そんなにぼくが好きなの?」
「うん」
「ぼく可愛くないよ」
「可愛いよ」
「はぁ」

別にどうなりたいとかはない。何もなくていい。特別なことが起こらなくてもいい。たまにつく悪態すら可愛い。
ああ、このままなら死んでもいいかも、。

「は、なにそれ」
「あ、口に出てた」
「キイ兄が死んだらぼくがやなんだけど」
「いや、幸せすぎてって、」
「ぼくより先に死んだら許さないからね」
「え、だから、え」
「もう戻るから」
「ちょ、ノアそれ」
「うるさいばか、自分の脳ミソに聞いてみろ。あとぼく可愛くないからね、覚悟しとけよ」

君が居るだけで幸せなのに、今日、なんかすごいことも起こっちゃった。
大丈夫、君より先に死なないし、多分永遠に変わらず愛すよ、君を。


Your Eyes Closed
(大丈夫、君には僕がいる)


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20110317








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