D.gray-man Novel | ナノ



D-gray.man


「で、もう一度聞きます。
 誰が雪と真反対なあなた、ですか?」

ほら、やっぱりあなたは真っ黒です。

「あはは、誰だろうね」

軽ーくごまかせれば!!!


「ななこ」

黒いオーラを放ちながら彼は言う。

「誤魔化しても無駄ですよ?」

ブラックスマイリーな彼は私に近づいてくる。

――き…危険だ…!!!

「御免なさぁぁぁああああい!!!!!!!!」

土下座。
あぁ、神は私になんてことをさせてるのでしょう…




〜はい、それは数分前の事〜

もうすぐアレンの誕生日だからとプレゼントを何にするか自室で考えていたななこ。
ベッドに寝転んだり、歩き回ったり、イノセンスを発動させてみたり(←?)して。
色々と考えていたのだけど、結局答えは見つからなかった。
そして、窓をふと見ると雪が降っていた。
まあ、この季節不思議ではない。
彼の誕生月・12月だから。
だから12月1日からななこは幸せだった。
そんな理由?って彼には笑われるかもしれないけど、と考えてもななこは幸せだった。
幸せだったから気が抜けていたのかな?
つい、口に出して、

「雪は真っ白だねぇ…
 彼とは違って…
 知ってる?
  私は今雪と真反対なあなたの誕生日プレゼントを考えているのよ?」

って言ってたのよね〜…

「誰が雪と真反対なあなた、ですか?」
「そりゃもちろんあれ…?」

そっと後ろを振り返る。

「!!! アレン!!!?」
「一緒におやつでもと思ったんですが、此処にいたんですね」
「そうなの〜 で、何時の間に?」
「あなたが何故かイノセンスを発動させていた時からです」

――ほとんど初めからー!!!

「勝手に入らないでよー」
「ノックはしました」

――言い返せな―い!!

「声くらいかけてくれたら…!」
「さっき話しかけたじゃないですか」
「もっと早くってことーー!!!」

――もうこの人S−−!!!

「で、もう一度聞きます。
 誰が雪と真反対なあなた、ですか?」

そして冒頭に至る訳である。









「御免なさぁぁぁああああい!!!!!!!!」

土下座続行中。
自分が悲しくなる。。

「許すから、早くプレゼント下さいね」

…あれ?
いつもなら、じゃあななこからキスして下さいとか、一緒に寝ましょうとか、ありえないことばかり連発するのに…


何故だろう
(あなたが僕の事を考えてくれていると知って嬉しかったから、かな)





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