Buonasera! | ナノ


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◆NGシーン1(01話)

芹菜ちゃんと玲夢の初の会話シーン





「わ、私は、藍咲芹菜、こちらこそ、よろしく」


そう自己紹介すると、玲夢、ちゃんは太陽みたいにニコッと笑った。
あ、なんかホッとするかも。


「さあ皆の衆、自分のためにも頑張って三ツ星を目指してくれ」


両手を広げながらの創設者の声に、新入生の息をのむ音が聞こえた気がした。


「……ねぇ、玲夢ちゃん」

「やだなあ、呼び捨てでいいよっ」

「あ、うん。…………………ふ、ふくく……っ、」

「え、芹菜?」

「ご、ごめん。やっぱり玲夢に対して”ちゃん付け”とか気持ち悪くて……ッ!!」

「酷ッ!!ちょ、やり直しになっちゃったじゃん、あたしの渾身の笑顔返せやァァァ!!」







◆NGシーン2(01話)

芹菜ちゃんが寮探しで迷子になってるシーン





あれ、おかしいな。
ここ曲がったら私の部屋がある通路に出るはずだよね?
私がいるのは確かに通路なんだけど、アンティークでまとめられていてとても星ナシの部屋があるようなところには見えないくらい豪華だ。

……迷った!!
ちくしょう、ここはどこだ!!


ガチャ

「ふべッ!!」

「あ」


あ、あれ!?
何で今ここの扉開いた!?


「いっつー……!!か、翔音くん何でそこから……」

「……この部屋から出てくるんじゃなかったっけ」

「違うよ!!もう一つ奥の部屋だから!!」

「………………(バタン」←部屋に戻る

「こらァァァ誤魔化すなァァァァ!!」







◆NGシーン3(02話)

芹菜ちゃんが初めて時雨さん達と会うシーン




「朔名すごくない!!??」

「はァ!?な、なんだ急にどうした!?」


ビクゥゥッとした朔名がこちらに振り返る。
え、だってあと星1つとれば最高ランクの三ツ星になるわけでしょ?
すごいよ、まさか自分の兄がこんな優等生だとは思わなかったよ。

朔名に連れてこられたのはわりとはじっこの席。
そしてそこには先客がいた。


「あら、その子は誰?」

「もしかして朔名の彼女さんー?」

「ばーか、ちげーよ。こいつは俺の彼女さん」



間。


「しまったァァァァつられたァァァァ!!!!」

「兄としてあるまじき発言ね」

「NGでよかったねー。この発言はさすがに上映できないよー」

「うぇ、吐き気が」

「芹菜が一番酷くね!?」


”妹”と言えなかった朔名お兄ちゃん。







◆NGシーン4(03話)

桐原くんと橘くんが登場したシーン




「なーつめ!!次、能力別授業だって!!途中まで一緒いこーぜッ」


桐原くんの背中にガバッとのしかかったのは、あのとき会った赤髪くんだった。


ゴキャッ


「「「…………」」」


……今、桐原くんの背中からものすごい音がした。


「な、棗……?だい、じょうぶか?」


桐原くんから離れてオロオロし出す橘くん。
あ、ヤバイぞこれ。
桐原くんかなりのご立腹なのでは。


「…………」


バッターーン

丸めた態勢のまま、桐原くんは椅子から崩れ落ちた。


「ああああ桐原くんんんんん!!??」

「ぎゃァァァァ棗ェェェごめん俺が悪かったァァァァ!!」


あまりの痛さに反論も出来なかったご様子。
哀れ、桐原くん。







◆NGシーン5(04話)

初めて芹菜ちゃんの能力が発動したシーン




「開花したばかりで翔音の攻撃を防ぐとはな」

「……え?」


翔音様の攻撃?
あ、さっきの氷の柱のことかな。
……防ぐって何、それに、私の能力って……。
頭がぐるぐるして訳がわからなくなった。
混乱しているのと同時に、さっきよりも頭痛が悪化していた。
まるで鈍器で殴られているような感覚だ。

熱、上がったの……か、な……。

そこで私の思考は停止し、地面へと倒れこんだ。


ゴチッ!!


「ッッたァァッ!?」


倒れ方が下手だったのか、おでこを思いっきり地面にぶつけた。


「「…………」」


うわァァァ2人とも無言やめてェェェ!!
仕方ないじゃん、倒れ方なんてわかんないよ!!


「……やっぱり芹菜は馬鹿だね」

「あぁ、ダサいな」


仲悪そうなくせに(演技中)そこだけ意気投合してんじゃねェェェェ!!







◆NGシーン6(05話)

白道が撃てない芹菜ちゃんに桐原くんが喝を入れたあとのシーン





「あの人、かなり評判が悪いみたいですね」


”あの人”とは、午前中に私が話した教師のことだろう。


「実力もないくせに、教師ということを鼻にかけて新入生を虐めるのが毎年の恒例だそうです」

「……まさか、それ調べたの?」

「そんな面倒なこと俺がすると思いますか?午後の授業で同じだった奴に聞いたんですよ。ここに通って一週間の……………、」

「…………」

「…………台詞何でしたっけ」

「桐原くゥゥゥん!?」

「チッ……、長すぎるんですよ台詞が。書き直せよ」

「何か監督に文句言ってるんですけどォォォォ!!監督逃げてェェェェ!!」








◆NGシーン7(06話)

翔音様に首を傷つけられ、終夜先生に見つかったあとのシーン






こんなに練習しても出来ないって、ほんとに才能ないんじゃないのかな、私。

スッと、終夜先生の手が私に向かって伸びてきた。
そして未だに首から流れ続けている血に触れ、流れに逆らうように首筋を撫で上げる。


「ぅっぎゃわっ」

「…………」


あぁぁああ変な声出てしまったァァァ!!
ここ本当は無言のはずなのに!!


「……色気の無い声だな」


えェェェ演技続けるんですか!?


「す、すすすみませ、」

「……薬塗るからじっとしてろ」


指につけた薬を私の首に塗り込んでいく。


「、ひょッ」

「ぎゃっ」

「ッ魚(ぎょ)!!」

「(魚(ぎょ)……)……もう少し大人しくできないのか?」


さすがに監督からやり直しと言われました。








◆NGシーン8(07話)

梯子の上から本を落としてしまうシーン




ガラス玉だった。
紫がかった紺色のモヤみたいなものと一緒にラメのようにキラキラしたものがそのガラス玉の中で動いている。
例えるなら、宇宙空間を閉じ込めたイメージ。
とっても、綺麗……。


そのガラス玉に気を取られ過ぎていたのかもしれない。
脇に挟んでいた分厚い本がスルッとすり抜けるのがわかった。
あっ、と思って顔をそちらに動かすが、時すでに遅し。


ゴンッ!!

「……ッつ!!」

「あ」


や、やばい。
本を落とすタイミング早かった!!


「…………芹菜チャーン……?」

「ひょェェェ!!??ごめんなさい間違えましたァァァ」


新井くんの睨み付けてる顔物凄く怖い!!
どうしよう、梯子から降りたくない!!


「大丈夫だよ〜芹菜チャン、俺怒ってないから。早く降りておいで。あっ、梯子のローラー利用して思いっきり押してあげようか?それか梯子を揺らして落とすっていうのもあるよ?ど・ち・ら・に・し・よ「やめてェェェェ!!!!」

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