Buonasera! | ナノ


▼ 03

◆舞台裏



「「「……………」」」

新「……ねぇ、芹菜チャン」

「……なに?」

新「最後のセリフ……台本に無かったよね?」

「……………てへ☆」

「「「…………………」」」

「ごめん、キモいのわかってるから黙らないでさみしい!!」


玲「でもさ、いきなりアドリブとか芹菜すごくない!?しかも監督からのOKでたし!!」

「いや別に入れようと思って入れたんじゃないんだよ!!だってさ!!実際演技してあの光景みたら、ほんとに似合ってなかったんだもん!!ラーメンにあんみつかけちゃうくらいミスマッチだった!!」

新「例えがわかりにくいよ」



玲「本当はどんなセリフだったの?」

「えっとね……”綺麗だなって心で思いながら少しドキッとする”って書いてある」

新「それを”桜似合わねー”って言って空気をぶち壊したんだね」

玲「すごいw全く真逆のことしてるよw」

新「川上さん、笑いすぎて”w”隠しきれてないよ」

「あんたらうっさいわ!!」





「っていうかあの人誰?うちの学校の人にあんな人いなかったよね?」

桐「あの人は校長の親戚の人の息子らしいですよ」

「と、遠いな……。あれ、でもそういえば演技してないときでも顔みたことない……」

桐「ずっと仮面してますしね」

「仮面邪魔にならないのかな……。あ、そういえば桐原くんも出演おめでとー!!」

桐「ありがとうございます」

「さすが普段から辛辣なこといってるだけあって違和感なかったよ!!」

桐「なるほど、それはこれからも続けろってことですね、任せてください」

「Σ任せられねーよやめろし!!??」

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