◎ 01 夢主→『』 黒崎愁→愁 翔音→翔 寿時雨→時 『愁さんてどうやって仕事とプライベートを区別できるようになったんですか?』 愁「えー?どうしたの急に」 『いや、ちょっと気になって』 愁「俺に気があるの?もちろん大歓迎だよ、このあとどっか行く?」 『いきませんから。話の主旨がずれてますよ』 愁「……うーん、あんまり考えたことないからなあ」 『え、そうなんですか!?でも本当に性格違いますよ!?』 愁「そう?まあ強いていうなら慣れかな」 『……慣れ?』 愁「うん、お客様を女性としてじゃなく、“お客様”として見るように気を付ける、かな」 『……なるほど』 愁「これは捕捉だけど、張り付けた笑顔にならないように、“お客様はこの店が好きだから来てくれているんだ”って嬉しいことを考えながら接する、とかだね」 『……』 愁「そしたら自然に慣れてきたかなあって思うよ」 『へー……、やっぱり区別するのは大変なんですね』 愁「まあね、今でもたまに時雨に怒られちゃうしね」 『あはは………でも今ではちゃんと区別できるんですからすごいですよ!!』 愁「フフ……、ありがとう」 『あ、じゃあ私そろそろ注文の品を運ばなきゃいけないので!!』 愁「うん、わかった」 『お話聞かせてくれてありがとうございます!!』 愁「いえいえ」 『……………』 愁「(ニコニコ)」 『……あのぉ………、』 愁「何?」 『私の腰にまわってるこの腕は何でしょう』 愁「んー、捕まえた、みたいな?」 『私、仕事にいきたいんですけど……』 愁「あと5時間っ」 『“5分”の間違いですよね!?』 時「だから営業中だって何度言えばわかるのよッ!!」 ドカァァァァァッ 愁「ぶっ!!」 『…………………』 翔「………なにこれ」 『……なんだろうね』 翔「これ、3番テーブルに」 『あ、うん、わかった』 prev / next [back] |