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「コーヒー飲む人ー」

「あ、俺飲む」

「翔音くんは飲む?」

「?……のむ」



3人分のコーヒーをカップに入れてテーブルに置く。
お好みでミルクと砂糖も用意した。

私はどっちも入れるタイプ。
朔名はミルクのみ。
翔音くんは………どうだろう。




「「「……(ゴクリ)」」」









「ぶぅぅぅっ!!!!」

「うぶほぁぁあっ」

「あ」


翔音くんが吹き出したコーヒーが朔名の顔に見事ヒット。


「……まずい」

「翔音くん、砂糖いれなかったの?」

「砂糖?」

「コーヒーは苦いからね。甘くするために砂糖いれてもいいんだよ」

「……変な飲み物」




「俺の心配は誰もしねぇのかオイ」

「あ、生きてる?」

「何の心配してんだ」

「冗談冗談。でも派手にやられたねー。水も滴るなんとやら」

「“いい男”って言いたくねぇんだろお前」



それ以来翔音くんがコーヒーを飲むときは必ず砂糖をすすめるようになり、彼が甘党になったとかならないとか。


そんなある日曜日のこと。




===
(なるべく俺の近くでコーヒー飲むのはやめてくれえええ…)
(翔音くーん、今日もコーヒー飲むー?……ブラックだけど)
(小声で何言ってんだっ何で楽しそうなんだああああ)


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