君の存在を感じ、そして意識し始めたのはいつのことだったろうか。

 時として君の言葉を必要とし、また時としてそれを疎み拒んだ。
 君の姿を追いかけ、そして追われ、しかし触れることは叶わない。
 いや、叶えられることがあってはならない。

“僕”はここに あいつはあそこに

“私”はここに あなたはあそこに

 僕達は(私達は)
 私達は(僕達は)

 端と端にいる。


 いつか出会うのかもしれない。
 いつか話すのかもしれない。

 しかし、そのいつかはまだ訪れない。


 まだ見ぬ君へ。




対岸1


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