いくら鐘の音がきこえても
わたしはあそこに還りはしない

だれもが必死に
笛を鳴らして、手を叩いて
わたしを連れていこうとするけれど

惑わされることなく
確実に進む


「カエッテオイデ、カエッテオイデ」


まとわりつく気配が
ひどく鬱陶しい


もう二度と
丸め込まれやしない
踏みしめた地に
わたしは誓う

懐かしい匂いは
ただの廃墟
昏い場所

飽きることなく
心を喰らうことなど


わたしは望まないから




leave


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